自動車にしばらく乗らないときには・・・
車が必要なくなった!?
現在自動車を保有しており、自動車保険に加入している方で、
例えば、交通の便が良い土地へ転勤になったり、
一定期間、海外赴任となったり、海外留学をすることになったり等々、
何らかの理由によって自動車が必要なくなり、
自動車を手放すといったケースは考えられるお話です。
将来的に、また自動車に乗ることも考えられるのであれば、
すぐに自動車保険を解約するのは、早計です。
中断証明書を発行してもらうという手段があることを、心に留めておきましょう。
中断証明書とはなにか?
中断証明書とは、一時的に契約している自動車保険を中断する場合に発行される証明書のことです。
中断証明書には、国内中断、海外中断の2種類(二輪の場合は、妊娠中断を含む3種類)があり、
国内中断、海外中断は10年間、現在の等級をキープすることができます。
ただし、申請は7等級以上からとなります。
単に自動車保険を解約した場合、改めて自動車保険を契約する際に、
通常の新規契約と同様の6等級からのスタートとなります。
そのため、現在の等級が上位等級だった場合、保険料にも差が生まれます。
しかし、中断証明書があると、中断前の契約を基に、ノンフリート等級を適用できる場合があります。
適用条件は?
中断証明書を発行してもらうには、
自動車保険の対象となっている自動車が、廃車または譲渡される等、
手放されていることが明確に証明できる書類を添付して、
中断の日から13ヵ月以内に申請することが必要です。
また、中断証明書を基にして、自動車保険を改めて契約する場合、
新しく自動車を取得してから1年以内に契約する必要があります。
また、中断後の自動車保険の対象となる方、および自動車の保有者は、
当然ながら、中断前と同一であることが条件となります。
ただし、配偶者および同居親族も、ここでいう「同一」の範囲に含まれています。
各社、手続き方法等、詳細については異なることもあります。
約款に目を通したり、カスタマーセンターに相談されたり等々、
既に加入されている自動車保険では、どのようになっているかを確認しておきましょう。
等級が変われば、保険料も大きく変わります。
何らかの形で一時的に自動車を手放すことになった場合にも、
安全運転の積み重ねにより得られた等級という勲章は、
手放すことのないようにしたいものですね。
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コラム執筆者プロフィール
キムラ ミキ (キムラ ミキ) マイアドバイザー.jp®登録 - 鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。
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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー キムラ ミキ
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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