22
女性におススメの保険?
掲載日:2013年09月13日
女性特有の病気に…
保険の見直し相談をお受けしていると、女性の方から「女性特有の病気のときに手厚い保障が受けられる保険商品(以下、女性保険)でおススメってありますか?」と聞かれることがしばしばあります。例えば、一般的な病気、ケガのときには入院したら入院給付金が1日につき1万円で、女性特有の病気の場合には、5,000円上乗せで給付される…といったような医療保険です。
「女性特有の病気に備える必要」があるかどうかを、改めて考えてみませんか?
なぜなら、女性だからといって、女性特有の病気にかかるとは限らないからです。また、女性特有の病気にかかった時に、保障を手厚くする必要性がある理由を、自分自身の中できちんと持っていますか?
支払い実績を見てみると…
いくつかの保険会社の入院給付金支払実績を、男女別に見てみますと、女性の場合は支払い件数の上位を占めているのは、妊娠および出産に関わるものです。さらに年代別にみると、年を重ねるにつれてがんについての支払い件数が多くなる傾向にあります。
この支払い実績の様子で考えると、ライフステージによっては、女性保険を選択した方が良い場合、そうでない場合があるように考えます。
妊娠等に関する病気に備えるために
支払い件数上位を占める、妊娠および出産に備えて、女性保険を検討するのであれば、「女性特有の」病気になった場合に、入院給付金等が増えるという保障は有効といえるでしょう。例えば、妊娠および出産に関する入院期間において、ご主人の外食が増える等、入院費以外の出費増の可能性も考えられるからです。
※妊娠および出産に伴う入院給付金等の支払対象としては、帝王切開や産じょくの合併症・流産等がありますが必ず保険会社に確認するようにしましょう。
がんに備えるために
一方、年齢を重ねるにつれて支払い件数の多くなるがん。女性がかかりやすいがんの種類は、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターの調べによると、1位乳がん、2位大腸がん、3位胃がん、となっています。つまり、女性だから、女性特有のがんにかかりやすいとは一概に言えないということがわかります。
女性保険の「がんについて上乗せ」という点に注目して女性保険を検討するのであれば、支払い対象となっているがんが、女性特有のがんであるか、全てのがんであるかを確認しておく必要があります。また、がん保険商品についても比較検討してもよいでしょう。
コラム執筆者プロフィール

キムラ ミキ (マイアドバイザー.jp®登録)
鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。
- 監修者 山本 俊成
- ※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
- ※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
最新のコラム
- 2014年10月28日
- 47.生命保険の契約者が死亡した場合の、相続の取り扱いについて
- 2014年10月28日
- 46.傷害保険とは
- 2014年10月28日
- 45.介護保険とは?(公的介護保険vs民間保険会社の介護保険)
- 2014年10月28日
- 44.アカウント型の保険とは?
- 2014年10月28日
- 43.病気・ケガで収入が減ったら?(所得補償保険)
メルマガ登録をして保険市場がご案内する各種コラムの更新情報やお得なキャンペーン情報を受け取ろう!
ご登録アドレスは大切にお預かりし、保険市場メールマガジンの配信にのみ利用します。