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住宅購入と損害保険の関係
掲載日:2013年09月24日
住宅ローンと損害保険は密接にかかわります
以前のコラムで住宅購入と生命保険は密接にかかわることをお伝えしましたが、実は損害保険とも密接にかかわります。今回はそのお話をすすめていきましょう。
損害保険のうち、特に住宅購入と密接にかかわるのは「火災保険」です。私もこれまで数多くの住宅購入相談とサポートを手がけてきましたが、火災保険をじっくりと考えていない方は多いです。
確かに火災保険の加入時期は、一般的に住宅ローンを借りるタイミングと重なるので、面倒な銀行手続きと合わせて火災保険も検討するのは大変かもしれません。しかし、火災保険も考え方ひとつで補償内容や保険料が大きく変わってくるので、しっかり検討しましょう。
火災保険とひとくちにいっても、補償はさまざま
火災保険といっても、実はその補償範囲はさまざまです。
多くの場合は、
- ① 火災・破裂・爆発・落雷
- ② 風災・ひょう災・雪災
- ③ 水災
- ④ 水濡れ・物体の衝突・盗難
- ⑤ その他、偶然な破損等
というところまでカバーされるプランとなっています。
保険会社によっては①の基本補償をベースに、②~⑤の補償を付けたり外したりして、オーダーメイドできる商品もあります。当然、補償をシンプルにすればするほど、保険料は安くなります。つまり、補償内容をよく検討することで、予算と補償のバランスをとることが可能なのです(保険会社によって基本補償、特約の補償の組み合わせ等が異なりますので、詳細は保険会社にご確認ください)。
住宅ローンを借りる場合、火災保険は長期契約が基本
住宅ローンを借りる場合、多くの金融機関では火災保険について住宅ローン期間以上の長期一括契約を求めます。住宅ローン期間35年であれば、火災保険も期間35年以上。そうなると、一般的な木造在来工法の住宅で補償内容がフルにカバーされたプランを組む場合、保険料は高額になります。だからこそ火災保険をきっちりと考えることは大切なのですが、現実は、多くの方がすすめられたままの内容で加入している状況です。
火災保険も、プロに相談を
なぜ、このような状況になっているのかといえば、金融機関や建築会社から住宅ローンと合わせて火災保険をすすめられるケースが圧倒的だからです。特に銀行は、団体割引を効かせて保険料を安くし、住宅ローンとセットですすめるケースが大半です。しかし、銀行員は保険のプロとは限りません。いざというときには、自分で保険会社と交渉する必要も出てきます。
その点、身近な保険のプロに任せていれば、加入時のプランニングはもちろん、いざというときにもしっかりフォローしてくれます。長期にわたる火災保険契約だからこそ、長きにわたる「安心」を提供してくれるプロに相談されることをおすすめします。
つい後回しになりがちな火災保険を含む損害保険のチェックですが、大切な家や財産を守るためには外せないポイントです。住宅購入時には、損害保険のチェックをお忘れなく。
コラム執筆者プロフィール

奥田 知典(オクダ トモノリ) (マイアドバイザー.jp®登録)
1973年生まれ。第一勧業銀行(現みずほ銀行)、東京海上日動火災保険、同社代理店を経て2006年に(株)F&Eを設立し、独立開業。豊富な実務経験を基にしたわかりやすいアドバイスには定評がある。FP業務全般に加え、住宅セミナー講演、工務店経営支援、TV・ラジオ出演やコラム執筆等、幅広いジャンルで活躍中。
- 監修者 山本 俊成
- ※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
- ※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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