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女性の年金
振替加算ってなんだろう?

掲載日:2013年04月11日

ねんきん定期便だけではわからない

第3号被保険者として国民年金に加入できる妻(あるいは夫)は、保険料の実質負担なしに年金を受け取れるので制度的には確かに有利ですが、年金の算定には加えられない昭和61年3月までのカラ期間(任意未加入期間)が長いと年金額も少なくなります。

主婦の場合、第3号被保険者の制度がスタートするまで(昭和61年3月まで)、国民年金に任意加入していなかった人も多かったので、老齢基礎年金は受け取れるけれど年金額が少ないという人も多いのです。

カラ期間のために年金額が少なくなるということは、本人の責任ばかりとはいえないでしょう。強制加入ではなかったので加入しなかった結果、年金額が少なくなったということですから。

そこで妻が65歳になったとき、年金額の少ない主婦の年金を補うために、振替加算という仕組みがあります。振替加算は配偶者加給年金額とつながっています。65歳になると夫の年金から配偶者加給年金額がなくなってしまうので、その代わり、妻の年金に一部を振り替えて加算するという仕組みです。

また、振替加算は生年月日ごとに金額が定められています。若い人ほどだんだんと少なくなり、昭和41年4月2日以降生まれの人に振替加算はありません。

なぜ昭和41年4月2日以降に生まれた人に振替加算がないかというと、それ以降に生まれた人が仮に20歳で第2号被保険者である会社員と結婚すれば、制度がスタートした第3号被保険者期間だけで40年を満たすこともできるからです。

振替加算が年金に加算されると、その後、消えてなくなることはありません。また、離婚した場合や夫が死亡した場合もなくなりません。ただし、夫が65歳になる前に死亡したり、離婚したりすると振替加算は適用されません。

前回お話した加給年金額や振替加算は、「ねんきん定期便」の見込み額に含まれていません。定期便では見えない年金額ですが、条件に該当すれば受け取れる年金として知っておきましょう。

コラム執筆者
菅野 美和子
コラム執筆者プロフィール
菅野 美和子(スガノ ミワコ) (マイアドバイザー.jp®登録)

社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーとしてセミナー講師、執筆、相談業務を行っている。年金分野を中心に活動し、著書には「年金1年生」(主婦の友社)、「ねんきん定期便がよくわかる本」「年金、もっと知りたいな」((株)BKC)等がある。メールマガジン「知っておきたい年金のはなし」も継続して配信している。
  • ※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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