先進のテレマティクス技術を活用した独自の不正請求排除の取組が評価
平成28年11月22日、国内最大の損害保険グループであるMS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下「同社」)は、此度発表された英国損保業界で権威ある表彰制度「Insurance Fraud Awards」において、同社が英国子会社を通じ買収したInsure the Box社(以下「ITB」)が、「Combatting Fraud - Technology Initiative of the Year」(不正請求対策 - 先進技術の活用)部門賞を受賞したことを発表した。此度の受賞は、テレマティクス自動車保険事業者であるITBの先進のテレマティクス技術を活用した独自の不正請求排除の取組が評価されたためであるという。
英国の業界問題である不正な保険金請求を排除する新たな手法を示したITB
英国では、年々増加する自動車事故などに偽装した不正な保険金請求が業界課題となっており、英国保険協会(Association of British Insurers)によれば、平成26年の不正請求は対前年比25%も増加し、実に自動車保険事故で約67,000件、約1,100億円にも上った模様。このような不正請求は保険料高騰化の要因ともなり、顧客へ低廉で適切な保険料で保険商品を提供することを阻害する。
そこでITBは、先進のテレマティクス技術を活用し、正確な事故状況を取得した走行データなどにより確認することで、不正請求対策とした。そのデータや解析結果は、英国で初めて裁判の正式な証拠に採用されており、法廷においても正確性が認められた。
このような取組が、不正請求を排除するための新たな手法としての可能性を示したことに加え、ITBの高度なテレマティクス技術、プラットフォームの独自性を示したことが評価され、此度の受賞となった。
安全運転の推進及び自動車事故の低減に貢献すべく、ITBはテレマティクス技術を活用する。今後も同社及びITBは、顧客へのより良いサービス、商品を提供すべくテレマティクスデータを活用し、取り組んでいくという。
Insurance Fraud Awardsとは
Insurance Fraud Awards(保険金不正請求排除の取組に対する表彰制度)は、英国の損害保険業界で最も権威ある業界紙Insurance Post誌を発行しているIncisive Media社が主催する表彰制度。表彰の対象となるのは、保険金不正請求対策に大きな功績をあげた保険会社、ブローカーなどのサービスプロバイダーであり、同表彰は毎年1回行われる。
平成28年度は11部門が用意され、ITBは「Combatting Fraud - Technology Initiative of the Year」部門を受賞した。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
あいおいニッセイ同和損害保険 ニュースリリース
http://www.aioinissaydowa.co.jp/
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(記事提供:スーパー・アカデミー)