異物誤飲がトップ
ペットメディカルサポート株式会社は8月27日、2021年4月度における高額保険金の支払い事例等を発表した。事例は2021年4月1日から2021年4月30日の間に保険金の支払い手続きを行った事案が対象となり、支払金額は1回の請求ベースとなる。
結果、1位は小型犬の異物誤飲となり、支払金額は613,800円。次いで小型犬の僧帽弁閉鎖不全症、468,500円。小型犬の僧帽弁閉鎖不全症および気管支疾患等、452,200円となった。
1位となった異物誤飲とは、食べ物以外のものを誤って飲み込んでしまうこと指し、飲み込んだ異物が胃や腸を傷付けることや、細い腸管を通過できずに詰まって通過障害を引き起こすことにつながる。
いろいろなものに興味を持つ子犬の時期はもちろん、成犬になっても少なからず発生するため、すべての年齢で注意を払う必要のある事故である。

少しの注意で守れること
ペットメディカルサポート株式会社では、2021年4月度の高額保険金支払い事例で取り上げた「犬の異物誤飲」に関して、診療内容を解説することで注意喚起を行っている。解説は同社のサービス『獣医師ダイヤル』を担当している三宅亜希先生。
異物誤飲の際、飲み込んだ異物が小さく、便とともに排泄される可能性が高い場合は、治療を行わず経過観察をするが、多くの場合は何らかの方法で異物を取り出す治療が必要となる。
まずは内視鏡や催吐処置を検討するが、異物がどんなものか不明だった場合や、異物が腸管内に存在する場合は開腹手術となる。異物が食道や胃の粘膜を傷付いていた場合や、胃切開を行った場合は、数日の入院が必要となる。
また、状況によっては異物により消化管に穴が開くこともあり、腹膜炎のような重篤な合併症につながることもある。
同社では犬の異物誤飲の多くは、ちょっと目を離した隙に起こることから、口に入りそうなものを片付け、ゴミ箱は蓋付きのものを使用することを推奨。
また、テーブルにものを置いた状態で短い時間でもその場から離れるときは、犬をケージに戻すなど対応を徹底してほしいとしている。
(画像はペットメディカルサポート株式会社ホームページより)
▼外部リンク
ペットメディカルサポート株式会社プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000057917.html
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(記事提供:スーパー・アカデミー)