今から始めよう、個人年金保険!

新年度が始まり、新しい仲間との懇親や新年度の目標に向かう決起を目的とした宴会に参加する方もいらっしゃることでしょう。
4月も1カ月が過ぎようとしていますが、お財布の中身が心配になる前に将来の蓄えを自動的にできる「個人年金保険」の仕組みを知っておきましょう。

個人年金保険とは保険料を積み立てて、将来、年金として受け取る仕組みです。
中途解約をしなければ元本が保証されているのが特徴で、公的年金の補完として民間の保険会社が提供しています。

メリットは将来の年金額が契約した時点で決まり、払い込んだ保険料より上回る点です。
例えば、25歳の男性が60歳まで払い込みをし、65歳から10年間の年金受け取りをした場合に、年金受取率が127%を超える商品や、45歳の男性が60歳まで払い込みをし、同じ条件で年金を受け取った場合に、年金受取率が113%を超える商品もあります。
メガバンクの1年ものの定期預金金利が0.01%(4/4現在)の状態が将来まで続いたと仮定すると、個人年金保険の方がおおむね有利といえます。

また個人年金保険は、払い込んだ保険料を個人年金保険料控除として、最大4万円の所得を減らすことができます。
例えば所得が500万円の方であれば、所得税と住民税合わせて年間最大約1万円の節約になります。
この金額を払い込んだ期間ずっと節約することができるので、積み重なると大きくなります。

もし、専業主婦の妻が契約者・受取人であっても、保険料を支払ったのが夫であれば、夫の所得税控除にすることも可能です。
ただしこの場合、会社員であれば年末調整で、その他自営業者等であれば確定申告で、必ず申告をしてくださいね。

個人年金保険のデメリットは期間の長さにあります。
商品にもよりますが、払込期間は最低10年程必要です。
また、満期までの期間は数十年必要な場合もあります。
その間に中途解約すると元本割れをしてしまうので、長期間にわたってお金を自由に動かせなくなることになります。

満期までの長期間に市場の金利が上がることもありますし、ご家庭で急にお金が必要になることもあるでしょう。
数十年も期間があれば、状況が変化することは十分に考えられることです。
その状況の変化に応じてお金を自由に換金できなくなってしまうのは、個人年金保険のデメリットといえるでしょう。

しかし、個人年金保険のように自動的にお金を積み上げる仕組みを作っておけば、不必要に使ってしまったかもしれないお金を確実に貯めておくことができます。
まだ、個人年金保険に加入されていない方は、この機会に、将来の不確定要素も考慮に入れた残りの余裕資金で、今から積み立てを始めてみてはいかがでしょうか。

執筆者プロフィール

松原 季恵(まつばら きえ)

松原 季恵(まつばら きえ)

CFP®

銀行、損害保険会社での勤務経験から、多くのお客様の相談に乗ってきました。
ファイナンシャルプランナーとして独立した際は、ライフプランを軸に「お金で楽しい毎日を」を心がけて情報発信しています。

※この記事は、「金融・保険メールマガジン【保険道場】」で、2016年4月22日に配信されたものです。
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。