手抜き家計簿のススメ

家計簿には、お金の出入りを「見える化」し、ご自身やご家族のお金の使い方について「クセ」や「価値観」が分かるというメリットがあります。

「クセ」や「価値観」とは、例えば以下のようなことです。

  • コンビニでついジュースを買ってしまう
  • 付き合いになると無制限にお金を出してしまう
  • 子どもの教育費にはお金をかけたい

家計簿をつけることにより、このようなクセや価値観を知ることができ、不要なモノや理解できない金融商品などを買うリスクを減らせます。
そして家計簿によって、私たちは将来のための貯蓄計画をスムーズにスタートできることでしょう。

とはいえ、家計簿は面倒で続かず、苦手に思っている方もいらっしゃいます。
そこで、誰にでもできる「手抜き家計簿」のつけ方の3つのポイントをお伝えします。

ポイント(1) 毎日記録しない
仕事や家事、子育てに忙しい皆さまが、家計簿を毎日つけることは大変です。
家計簿をつけるタイミングは1~2週間に1度で良いです。
買い物の際にレシートを必ず受け取り、決めた場所に保管しておきます。
そして、例えば「第2・4金曜日の夜」など、記録する日を決めておくと習慣化されやすいのでおすすめです。

ポイント(2) 支出費目は多くても5つ
貯まったレシートの内容を幾つもの費目に分けるのは大変な作業です。
支出費目は5つ程度に抑えしましょう。
また、支出費目には、自分が把握したい費目を設定することが大事です。
例えば「コンビニ支出」という費目を作れば、自分がどのくらいコンビニでお金を支払っているかが分かります。
こうすることで価値観もより明確になります。
費目を自由に設定するために、市販の家計簿を使うよりも手作りの家計簿の方が使いやすいかもしれません。

ポイント(3) 固定費と変動費を分ける
水道光熱費や保険料など毎月必ず出ていく固定費と、娯楽費など月々で変わる変動費とを分けて記録します。
ひと月における収入から固定費を引いた残りが、変動費として自由に使っても良いお金です。
もし、収入の範囲内でやりくりできていないのであれば、「変動費で無駄遣いがないか」、「固定費の削減はできないか」の見直しがしやすくなります。

これらのポイントを押さえながら家計簿をつけて、必ず見直しをするようにしましょう。
仕事でも家計でもPDCAの、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Act)が大事です。
家計簿が続かない方や家計簿をつけていない方は、この機会に「手抜き家計簿」を実践してみてはいかがでしょうか。

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執筆者プロフィール

松原 季恵(まつばら きえ)

松原 季恵(まつばら きえ)

CFP®

銀行、損害保険会社での勤務経験から、多くのお客様の相談に乗ってきました。
ファイナンシャルプランナーとして独立した際は、ライフプランを軸に「お金で楽しい毎日を」を心がけて情報発信しています。

※この記事は、「金融・保険メールマガジン【保険道場】」で、2016年5月27日に配信されたものです。
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。