フリーターからギャル社長へ-挑戦の数だけ可能性が増える(藤田 志穂さんコラム-第1回)

藤田 志穂(ふじた しほ)

みなさんこんにちは、藤田志穂です。

今から15年前、私は「ギャル社長」と呼ばれていました。

高校生の頃はバイトに明け暮れ、合間を見つけては日サロ(日焼けサロン)に通い、週末になると渋谷に出向き、憧れの<ギャル>を追いかける毎日でした。

そんな私がなぜ起業をしたのか、そして今はなぜ「食」や「農業」に関わる仕事をしているのか。

それぞれの分岐点での3つの挑戦について書いていきたいと思います。

まず、今ではギャルと言っても若い女の子の総称的な言葉で使われている事もありますが、私がギャルに憧れていた頃は<メイクが濃い、肌が黒い、うるさい、汚いetc……>

とにかく、一般的に良いイメージよりも悪いイメージの方が目立つ時代でした。

私自身も、自転車に乗っていれば警察官に止められて「それは自分の自転車?」と聞かれたり(もちろん自分の自転車です)、ドラッグストアでメイク用品を選んでいると、店員さんに後を付けられカバンの中を見せなさいと言われ、見た目で判断され「ギャルなんだから」と嫌な思いをする出来事が多々ありました。

もちろん、そんなイメージを作ってしまった事実もあるかもしれません。でも、なぜそのイメージだけで全てのギャルがひとくくりにされてしまうのか、とそんな疑問が常にあったのです。

お姉さん系のメイクやファッションが好きな人、裏原系のメイクやファッションが好きな人、ギャル系のメイクやファッションが好きな人……それぞれテイストは違うけれど<自分の好きなスタイル>をしているだけなのに。

そんな思いを抱えながら高校卒業の時。私は、自分のやりたい事を見つけている最中だったので、親と<1年>という期間を決めてフリーターの道に進んだのです。

その時の私は、アルバイトを何個も掛け持ちしながら、読者モデルの仕事もしていました。

それまでは、学校やバイト先だけの世界しか知らなかった私ですが、雑誌を作るお仕事を通じて新しい世界を知る事ができました。

周りには、同じようにギャルが好きな子たち、それを理解してくれる人がいて、それをキレイに形に残してくれる人がいる。

今思い返してみても、あの頃は毎日が刺激的でキラキラした毎日でした。

ですが、ある撮影の時にギャルを認めてくれているはずだと信じていたその環境で、久々に聞いた言葉。

見た目だけじゃなく、中身を見てくれているはずだと信じていた人に言われた「ギャルなんだから」。

その時に、私の中で溜まっていたものが爆発しました。

ギャルでもできる、ギャルだからこそできる!と証明したい!!そんな想いから、私は<ギャル革命>を掲げたのです。

ギャルでもできると証明するには?やっぱり企業に勤めてバリバリのキャリアウーマンになろう!

……しかし、そんな夢は書類審査の段階であっさり散りました。

藤田 志穂(ふじた しほ)_fujitashiho01-1

私が目指していた場所には、この見た目で雇ってもらう事は難しい、まずは見た目を変えるしかない。でも、この見た目を変えてしまったら、<ギャル革命>にはならない。

答えがわかっているのに解けない問題を解いているような毎日。そんな中、私が見つけた1つの答えが<起業>でした。

働ける場所がないのなら、働ける場所を作ればいい!そんな会社を作る事ができれば、世の中に<ギャルでもできる>と伝える事ができ、ギャルの子たちも働ける場所が作れるのではないかと思ったのです。

それから月に300人以上の人に出会い、その度に自分の<ギャル革命>への想いを語り続けました。それと同時に、起業する為の定款の準備に登記簿の準備。起業の本を読んでも出てくる言葉が難しく、なかなか進まない。だったら、起業した人に話を聞こう!と社長さんに話を聞き、法務局に何度も何度も通いながら、なんとか会社を作る事ができました。

起業すると決めた事や、働く場所がないのなら作ればいい!という考えは今の自分から見ても<無知のパワー>だと感じています。

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知っている事が多ければ多いほど、それは知識としてプラスになるけれど、知らないからこそ人に素直に聞けるし、教えてもらえる。情報過多なこの時代だからこそ、無知のパワーを使って確かな情報を身につけて欲しい。

もちろん、本を読んだり、ネットで情報を集める事も大切な事だと思います。ですが、経験をしたその人の口から語られる言葉には「深み」というか「重み」というか、「リアルな体験」を感じる事ができるはずです。

話はズレてしまいましたが、そんな私の初めての挑戦の時、常に大事にしていた事と言えば……

それは「有言実行」です。

沢山の人に<ギャル革命>を知ってもらうのはもちろんですが、そうやって自分のやりたい事を伝えていく事によって、自分の背中を押していたのです。

これだけ沢山の人に宣言してしまった以上、ちゃんとやらなかったら結局は「ギャルだから」で終わってしまう。そんな想いも込めて有言実行を心がけていました。

もちろん、応援してくれる方もいればそうじゃない人も。結局は何がしたいんだ?と言われる事もありました。でもそういった言葉をもらう度に、自分の事を見つめ直す事ができるのです。

そして不思議な事に、自分の想いを伝え続けていくと、こんな事をしている人がいるよ。もしかしたら何か力になれるかもしれない。など、自分の求めていたものが向こうから近づいてきてくれる事も。

新しい第1歩を踏み出す時、良い事も悪い事も含めて色々と考えてしまい、なかなか踏み出せない事があると思います。

ですが、まずは自分の想いを伝えてみる。親族や友達、身近な人からでいい。それがきっと大きな1歩に繋がります。

伝え続け、良くも悪くも色々な意見がありましたが、その数だけ今の私の可能性に繋がっています。

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PROFILE

藤田 志穂(ふじた しほ)

藤田 志穂(ふじた しほ)

実業家、発酵スタイリスト

1985年千葉県生まれ。高校卒業後ギャルのイメージを一新させる「ギャル革命」を掲げ、19歳で起業。ギャルの特性を活かしたマーケティング会社を設立し2008年末に退社。現在はOffice G-Revo株式会社を設立し、高校生の夢を応援する食の甲子園「ご当地!絶品うまいもん甲子園」を企画し、全国の高校生との交流を通じて、人材育成や地域活性化等を行っている。一般社団法人全国食の甲子園協会 会長。Office G-Revo株式会社 相談役。ご当地!絶品うまいもん甲子園 発起人。農業女子プロジェクト サポーター。

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