衣食住の充実が幸福をもたらす-衣食住の充実が幸福をもたらす~その3 家をホテルより快適にする(勝間 和代さんコラム-第3回)

勝間 和代 (かつま かずよ)

こんにちは、勝間和代です。

今回は、3回の連載で衣食住がどうやって幸福度にダイレクトに貢献するか、そして、具体的にどこのポイントを押さえていけば、誰でも簡単に幸せになれるかという、いわゆる

「ライフハック」

についての説明を行っていきたいと思います。

勝間 和代 (かつま かずよ)

過去2回で、衣食住の内、衣と食について説明を行ってきました。衣についてはファッションロジックを学ぶこと、食についてはロジカル・クッキングを学ぶことで、経験だけではなく「学習」でカバーできます。とにかく、いろいろなことが経験則で語られるのでバラバラしてしまうのですが、その骨子のロジックを理解すると、金融と同じく、さまざまな場面で応用が利くようになるのです。

そして、洋服は毎日着るし、食事は1日3回するし、ということで、もう、お金を稼ぐよりもなによりも、ダイレクトに幸福に影響するのです。さらに住んでいるところも同様です。住んでいる場所が、少なくともビジネスホテルか、できればシティホテルより快適でないと、つまらないじゃないですか。

ある意味、

  • きれいで似合う洋服を着て、それも安価にそろえられて
  • おいしい食事を1食400円くらいで作って食べることができて
  • そして、ホテルよりも清潔で空間が広い家に住む

ことができたら、幸せでないわけないのです。そして、そういう衣食住があれば

  • 家族関係

もうまくいきますし、

  • 仕事への充実

ももちろん、ついてきます。そして、他の人に優しくなれますから、チャンスや運も自然に巡ってきます。

こういった習慣は

きっかけがある→ルーチン化する→報酬が出てやめられなくなる

ということでできあがりますので、ぜひ、この連載がみなさんにとってのいいきっかけになることを願っています。

さて、最後のホテルよりも快適な家ですが、実はポイントはたったの1つです。

「使わないものを家に置かない」

以上、です!!!!

えーーー、と思いますよね?実は私達にとって、家はある意味

  • 良く言えば倉庫、悪く言えばゴミ箱

の中にかろうじて、住居スペースがあるような状況なのです。例えば、家の床を見てみてください。いったい何割が露出していますか?自動掃除機のルンバを買う人は多いのですが、走らせない人が大半です。それはなぜかというと、ルンバが走る床がないからです。

なぜ、そうなってしまうのか。それは、私達の所有する「もの」の8割がなくても生活にはまったく支障がない「もの」だからです。

例えば、洋服ダンスを見てみてください。ふだん、あなたがお気に入りでよく着ている服は、だいたいぼろぼろになっている上、多くは床とか、せいぜい、ハンガーにかけられて露出しています。

一方、まったく着ていない服が、きれいにクリーニングの袋をかぶって、タンスのいちばんいい場所に何年もしまわれ続けているのです。まったく着ていない理由は、だいたいにおいて、似合わないか、サイズが合わないか、理由があるのです。でも、買ったときに高かったから、捨てられないのです。

物置も見てみるとわかりますが、すでに体のいいゴミ箱になっています。もらいもの、ノベルティ、すでに使わなくなった家電や箱、読みもしない本や書類であふれかえっています。

なぜそうなってしまうのか。それは「先送り」のクセです。ものを捨てるのは、それなりに精神的なパワーが必要なので、その労力を使いたくなくて、サボるのです。どういう精神的なパワーかというと

  • 将来のことを想像して、それを使うか使わないか判断すること
  • 使わない場合、自分がまちがって買ったことを認めて、過去のコストを精算する勇気を持つこと

です。しかし、どちらも考えるのが嫌なので、とりあえずとっておく、という選択肢にして、それがどんどん家を侵食します。

そして、私は

「収納破産ポイント」

と呼んでいますが、自宅の収納がすべて、こういった先送り品であふれかえると、とうとう、収納以外の場所、廊下や床、本棚などにものがあふれはじめて、家が幾何級数的に汚くなっていくのです。そして、汚くなると、もう、通常の掃除もできませんから、家の倒産状態が起きます。

こういった収納破産を起こさないためにはどうしたらいいのか。私は

  • 3,000円以内のもので使わないものは、すぐに躊躇なく捨てる
  • それ以上高いものは、とりあえず、2ヶ月くらいとっておいて、それでも使わないことがわかったら、捨てる、あるいは売る

ということをしていけばいいわけです。

とにかく、私達は捨てる、ということを悪いことと思っていますが、捨てなくても、使わなければ捨てたも同然ですし、また、せっかく高いローンや家賃を払っている家がその使わないもので場所を奪われていれば、数千円どころではないコストがかかり続けているのです。

保険は、将来の備えを考えて今からお金を管理する習慣だと言えます。衣食住も、自分がどういうような家に住んで、管理をすれば幸せになれるのか考える習慣になりますし、そして、その3つが充実した家には必ず幸せがきますので、ぜひ、

  • たかが家事、仕事の合間に嫌々するもの

という概念を捨てて

  • 衣食住の充実があってこそ、家族も仕事もうまくいく

というように優先順位を切り替えてみてください。

きっと、あなたも人生が変わるはずです。

※このコラムは、保険市場コラム「一聴一積」内に、2016年7月28日に掲載されたものです。

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PROFILE

勝間 和代 (かつま かずよ)

勝間 和代 (かつま かずよ)

経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授

1968年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得。大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社 監査と分析 取締役、内閣府男女共同参画会議議員、国土交通省社会資本整備審議会委員としても活躍中。ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」選出、世界経済フォーラム(ダボス会議)選出。少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言。ネットリテラシーの高い若年層を中心に高い支持を受けている

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