医療保険の比較
医療保険に加入しようと考えていますが、色んな商品がありなかなか決められません。どのような点に注意して比較したらいいでしょうか?
各保険会社が様々な医療保険を販売していますので、比較検討することは大切なことだと思います。医療保険の比較ポイントの主な4点を一緒にみていくことにしましょう。
1.入院限度日数
医療保険は入院に伴う出費に備える保険ですが、商品によって1回あたりの入院日数には限度が設けられています。例えば、60日型は60日を限度に入院給付金がもらえ、120日型は120日を限度に入院給付金がもらえる商品です。最近は、日帰り入院から給付金がもらえる医療保険が主流となっています。
2.手術給付金
手術を受けた場合、医療保険に加入していると手術給付金をもらえるのが一般的です(全ての手術が対象ではありません)。ただし、商品によってもらえる額は大きく異なっています。例えば、日額1万円の入院給付金の保障がある場合、手術給付金は手術の種類に応じて日額の10倍・20倍・40倍つまり、10万円・20万円・40万円の給付金になる商品もあれば、最近は一律で10万円や20万円等、最初から給付金が決まっている商品もあります。
3.通院給付金
今まで医療保険は、入院や手術をした場合のリスクに備える保険という意味合いが強かったわけですが、最近は入院日数が短期化し、通院治療を行うことが多くなっている現状を反映して、特約等で通院を保障する商品がございます。ただし、入院後の通院でないといけないとか、30日以内等の条件がありますので注意が必要です。
4.付帯サービス
保険料や保障内容での差別化が難しくなっているので、保険会社は付帯サービスに力を入れています。例えば、セカンドオピニオンといわれる担当医とは別の病院の医者に意見を求めることができるサービスが付帯されている商品があります。また、医者や看護師の24時間365日の健康相談や専門病院紹介、税務・法律の相談・紹介サービスを提供している商品もあります。
電化製品であれば、メーカーの品番で検索して家電量販店を比較し、安いところで購入するということができますが、医療保険は上記4つの例のように全く条件を同じにして保険料を比較することは困難になります。そのため、医療保険を比較検討する前提として「どのようなリスクに備えなければいけないのか?」を考えてみるようにしましょう。
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コラム執筆者プロフィール
長谷 剛史 (ハセ タケシ) マイアドバイザー.jp®登録 - 学校法人・会計事務所勤務を経て2007年1月、大阪府堺市に独立系FP事務所を開業。
ファイナンシャルプランナーはお金の専門家ではありますが、幸せな家庭を作る専門家でありたいと常々思っています。
住宅・資産運用・保険の3つの分野に強いファイナンシャルプランナーとして、ライフプランを基本とした個別相談・講演・執筆等の活動を行っています。
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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 長谷 剛史
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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