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世界各国は、グローバル人材をどうやって育てているのか?

藤沢 久美さんコラム-第1回

あなたは、なぜ勉強するの?

教育は未来を考えること。未来を創ること。

今、子育て中のお母さんに質問です。子供に将来どんな大人になってほしいと思っていますか?

私はこの5年間に、新興国を中心に25カ国ほど外国を訪問しました。多くの国のトップが、国が成長するためには教育が重要であり、どのような教育で、どのような人材を育成するかを議論していました。国のめざす未来は、今を生きる子供たちが創っていくのだという思いの強さを感じました。

子育てや教育とは未来を創るものであり、未来を考えることから始まるのです。

子供たちが生きる未来はどんな社会であって欲しいのか、その未来でどんな役割を担って生きていって欲しいのか、子供の教育を考える際には、こんな視点を持つことが大切です。

そして、こうした考えは、大人だけでとどまっていてはいけません。子供たちもまた、なぜ勉強するのかを知ることがとても大切なのだということを、海外の子供たちとの交流の中で教えてもらいました。

自由を得るために勉強するんだ

私は海外の学校を訪問するたびに、子供たちに「なぜ、勉強しているの?」と聞くようにしています。
ヨルダンの難民キャンプの子供たちが通う小学校では、こんな答えが返ってきました。「僕たちは難民です。自由がありません。食べるものも着るものも、いつも与えられたものを食べたり着たりするだけで、自分で選ぶことはできません。一生懸命勉強して仕事に就くことができたら、僕たちは初めて自分で選ぶという自由を得ることができるんです」。とても重い答えでした。
アフリカのルワンダの貧しい農村にある小学校でも、子供たちの答えは同様のものでした。「一生懸命勉強して、仕事に就いて、車を買いたいんだ。そうしたらお父さんとお母さんと一緒に首都に行く」。「一生懸命勉強して、仕事に就いて、窓のある家を建てたい」。
貧しい境遇にある彼らにとって、勉強をすることは、仕事を得ることに直結しています。そして、今の厳しい生活環境から抜け出し、彼らの未来を変えることにつながっています。

さて、日本の学校で同じ質問をしてみると、どんな答えが返ってくるでしょうか? 私の経験で、一番多い答えは「わからない」でした。確かに、ヨルダンやルワンダは、日本に比べれば経済的には貧しい国です。これらの国で生きる子供たちと同じ目的を、日本の子供たちに持ってもらうのは難しいことでしょう。

ムハマド・ユヌス氏が教える勉強の意味

数年前、ノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌスさんが、スイスの中学校で授業をされる際に同席させていただいたことがあります。ムハマド・ユヌスさんはバングラデシュにグラミン銀行という、貧しい女性たちに少額のお金を貸し出して、そのお金で仕事をして自立できるように支援する銀行を立ち上げた方です。その銀行からお金を借りた女性たちが、今では鶏を飼って卵を売る仕事をしたり、材料を買ってかごを編んで、それを売る仕事をしたりして、自立した生活をするようにまでなっています。

そのユヌスさんが、先進国であるスイスの中学生たちに語りかけた言葉はとても印象深いものでした。「世界には貧困がある。その貧困を博物館でしか見ることができないものにしたい。そのためには、みんな一人ひとりの力が必要だ。すべての人が、貧困の撲滅のために行動することができる」。こう語ったあと、世界的な乳酸飲料を作っている会社が、栄養不足の人たちのために栄養豊富で安いヨーグルトを開発したお話や、裸足で歩くことで足からばい菌が入り、命を落とす子供たちをなくすために、安くて安全なスニーカーを開発したシューズメーカーのお話などをされました。子供たちは目を輝かせながらその話を聞き、働くことは世界の困っている人たちを助けることにつながるということを実感していました。

そして、子供たちからこんな質問が挙がりました。「僕たちはまだ中学生です。会社で働くこともできません。今、僕たちにできることは何ですか?」。
ユヌスさんは答えました。「君たちに今できることは無数にあります。世界に貧困があること、その他にも、世界に様々な問題があることを知ること、その解決のために必要な知識や技術を学ぶことです。そして、学んだことをインターネットで発信してください。世界の人が、あなたたちの発信を通じて、また学ぶことができます」。

グローバル人材とは一体どんな人材か

「グローバル人材」という言葉が今話題です。グローバル人材とは、英語を話せるだけでなれる人間像ではありません。世界のことを知り、世界的な視点でモノを考え、実行する人材です。そのためには、世界のあらゆる価値観の人たちと共に働く受容性を持っていることが必要です。
そして、そうした人材になるためには、何よりも自分たちが生まれ育った国について深く知っていることが必要です。

この保険市場コラムでは6回にわたり、グローバルな時代の教育や新しい常識について、私の海外の体験を通じてご紹介していきます。皆様からのご感想やご意見もお待ちしています。

PROFILE

藤沢 久美

藤沢 久美(フジサワ クミ)

シンクタンク・ソフィアバンク 代表

国内外の投資運用会社勤務を経て、1996年に日本初の投資信託評価会社を起業。1999年同社を世界的格付け会社に売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。2013年、代表に就任。2003年社会起業家フォーラム設立、副代表。2007年ダボス会議を主宰する世界経済フォーラムより「ヤング・グローバル・リーダー」に選出。法政大学大学院客員教授、情報通信審議会委員など公職も多数兼務。NHK教育テレビ「21世紀ビジネス塾」のキャスターを3年間務め、その間、全国の中小企業やベンチャー企業の取材を行ってきた。同時に、様々なテレビ・ラジオ・雑誌等を通じて、これまでに1000社を超える全国の元気な企業の経営者のインタビューと現場の取材を行い、各種メディアや講演を通じて発信している。

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