より安心な海外旅行を実現する、海外旅行保険の補償とサービス

新型コロナウイルス感染症の影響で、2年近く海外旅行を楽しめない状況が続きました。まだまだ気楽に海外旅行ができるとは言いにくい状況ですが、そんななか、感染対策をしながら、外国人観光客を受け入れる国もあります。
私が住んでいるオーストラリアも、2021年12月時点で、この月の15日から、日本のパスポートを持っている方は観光ビザでも入国ができるようになりました。入国に関しては細かな条件が設定されていますが、入国が可能になっただけでも大きな前進です。
2022年中にはコロナ禍前のように、海外旅行ができるようになることを切望しています。そのときのために、今回は海外旅行保険について見ていきましょう。
海外旅行保険とは
海外旅行保険とは、海外旅行のために、自宅を出発してから自宅に帰るまでの間に生じた損害を補償する保険です。国際線搭乗前に空港最寄りのホテルに1泊するような場合でも、補償の開始は自宅を出る日から設定するのが正しい方法になります。
海外旅行保険の補償内容
下記の表が海外旅行保険の大まかな補償内容です。保険会社によって定義が異なることや、扱う補償内容に違いがあることから、加入を検討する際は各保険会社の補償内容を必ずご確認ください。
海外保険の補償内容
資料:執筆者作成
海外旅行保険に加入すべき理由
旅行中の不慮の事故によって生じた、経済的損失を補償するのが海外旅行保険の目的ですが、私が加入をおすすめする本当の理由は、付帯サービスにあります。
日常会話程度なら問題のない語学力の方でも、病院で行う医師との会話は難しいものです。病気やケガで弱っているときなので、不安はなおさらでしょう。
海外旅行保険を扱っている保険会社は、各地に日本語が通じる病院と提携していて、キャッシュレスで治療を受けられることが多いです。
24時間対応で日本語での電話サポートも行っていて、提携病院の予約などを依頼することもできる場合があります。事前に旅行先の提携病院の情報についても確認しておくと安心でしょう。
また、パスポートが盗難にあったときの手続きサポート、言語や文化が違う国でのトラブル回避のための情報提供など、困ったときの支えは、受け取る保険金以上に頼りになるものです。
海外旅行保険加入時に気を付けたいこと
クレジットカードには海外旅行保険をサービスとして付帯しているものがあります。しかし、カードの種類によっては、旅行代金を当該カードで決済しないと海外旅行保険が有効にならない場合があるので確認が必要です。
また一般的に、補償期間が1旅行につき最長3カ月までとなっているようですので、その場合、長期の旅行には使えない点を覚えておいてください。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用の場合、補償金額も低めに設定されていることが多いので、手厚いサポートを希望する場合は、保険会社の海外旅行保険を検討しましょう。
海外旅行の際は、保険の確認を忘れずにしておきたいですね。
執筆者プロフィール

鈴木 竜一郎スズキ リュウイチロウ
AFP
大学卒業後、損害保険会社に約9年勤務(自動車損害調査部、営業部など)後にオーストラリアへ移住。西豪州パース在住。オーストラリアで約20年独立系FPとして活動。税理士、公認会計士、移民代理人(豪州)としての活動も行う。新型コロナウイルス感染症の流行が終息したのち、日本での活動に注力する準備をしている。
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- ※ 掲載日は2022年3月14日です。