保険料節約5つのコツ その②「ネットを活用する」
- 家電を買うのにインターネットで実勢価格を調べた上で店頭に行き、価格交渉した上で、ネットと店頭のどちらがお得か比較して購入する人が増えてきました。保険も一緒です。同じタイプのものでも、インターネットで比べて選ぶことでより手ごろな保険に出会えます。論より証拠。日本最大級の保険比較サイト「保険市場」のシミュレーションを使って医療保険と生命保険で試してみましょう。
※保険料はすべて28歳男性の月払保険料で試算しています(2012年12月27日現在)。
【1】医療保険を比較する
「保険市場」トップページで、「医療保険」「28歳」「男性」を選択すると、医療保険の保険料一覧表が表示されます。2012年12月27日現在、34商品ですか。多いですね。わかりやすくするために、「保険料順に並べ替える」をクリックしましょう。保険料のもっとも安い商品から順に表示されます。
入院給付金日額が5,000円のものと1万円のものがあるので、すべて1万円で統一したとすると(日額5,000円の保険料は単純に2倍で計算)、月払保険料は1,190円~7,210円。最安値の1,190円とその次に安い1,403円の医療保険は一般的な「入院したら1日いくら出るタイプ」ではないので単純比較はできませんが、最安値と最高値で6倍以上の保険料格差があることがわかります。比べて選ぶって、大切ですよね。
ちなみに、終身医療保険に限定して比較したい場合は「保険期間で並べ直す」をクリックすると保険期間ごとの一覧になります。それを入院給付金日額1万円のプランに絞った場合の月払保険料は1,490円~7,210円。保険期間と入院給付金日額、2つの条件で絞り込んでも5,720円の開きがあるのです。
最安値の医療保険は日額1万円の入院給付金のみを保障するものですし、最高値の医療保険は日額1万円の入院給付金に加えて500万円の死亡保障、手術給付金20万円、先進医療(通算1,000万円限度)がセットになっています。医療保険と終身保険に入りたいのであれば、この最高値の医療保険に1本入ったほうが効率の良いことも考えられます。
つまり、高いからよくないと安易に判断するのではなく、自分にとって不要な保障が付いているために保険料が高くなっている保険は選択肢から外す、という考えで選んでいくと、あなたに合った保険に出会える確率がぐっと高まります。
【2】生命保険を比較する
「保険市場」のシミュレーションで「生命保険」と選択すると、定期保険(1年、10年)、終身保険、収入保障保険(60歳満了)の3種類が表示されます。これは「死亡保険」と呼ばれているもので、万一のときに保険金がまとめて(あるいは分割されて)支払われるしくみになっている保険です。縦軸を保障額、横軸を保険期間として図で表すと、定期保険は四角、終身保険は矢印、収入保障保険は直角三角形。保険料は一般的に、何歳で亡くなっても保険金が支払われる終身保険がもっとも高く、定期保険と収入保障保険の保険期間が同じなら、定期保険、収入保障保険の順で保険料が安くなっていきます。
シミュレーション表の「保険期間で並び替える」をクリックすると、保険期間が終身(終身保険)、10年および1年(定期保険)、60歳満了(収入保障保険)に分かれます。それぞれで比較してみましょう。
終身保険の保険料は死亡保険金300万円、500万円と1,000万円が混在している状態なので、すべて100万円で統一します(300万円は3分の1に、500万円は5分の1に、1,000万円は10分の1で計算)。すると、100万円単位の月払保険料は毎月1,289円~1,818円になります。しかし、よくみると保険料の払い込み期間が60歳まで、65歳まで、終身払い(生涯払い続ける)の3種類があります。それぞれの月払保険料は次の通りです。
- 60歳払済…1,610円~1,670円
- 65歳払済…1,407円~1,818円
- 終身払い…1,289円~1,381円
65歳払済の終身保険で保険料がぐんと高いものがありますが、これは介護の保障と長生きしたときに給付が受けられるしくみになっているから。ベーシックな終身保険の場合、商品による保険料格差は医療保険ほど大きくありません。
次は、定期保険(10年)の保険料を比べてみましょう。死亡保険金1,000万円あたりの月払保険料は1,140円~3,950円と、3倍の保険料格差がありました。保険料がもっとも高いものは不慮の事故で死亡したときの死亡保障が5倍になっていたり、保険料が最安値の保険はタバコを吸わない健康体の人の保険料(非喫煙優良体料率)であったりと、それぞれに理由があるのですが、それでも大きな違いだと思いませんか? 収入保障保険(60歳払済)に関しても同様に月払給付金額1万円あたりに統一して比較してみると、毎月の保険料は295円~410円と、約1.4倍の開きがありました。
【3】最安値と最高値で保険をプランニングしてみると…
28歳の男性が、「保険市場」を経由して定期保険1,000万円、終身医療保険(入院給付金日額)1万円の保険に入ったとしましょう。もっとも保険料が安くなるプランと最高値のプランの月払保険料は次の通りになります。
- 最安値プラン…定期保険1,140円+終身医療保険1,490円=2,630円
- 最高値プラン…定期保険3,950円+終身医療保険6,100円※=10,050円
※5年に1回無事故給付金20万円が支給されるタイプの保険商品。なお、前述の終身医療保険の最高値(月払保険料7,210円)のものは、終身の死亡保障500万円が付加されているものなので対象から除外している。
さあ、いかがですか。保険料を比べて入っただけで、毎月の保険料が3.8倍も違うなんて驚きですよね。安いからいい、高いからダメというわけではありませんが、比べて選ぶだけで毎月の保険料を把握することができます。あなたの場合はどうか、ぜひネットを活用して試してみてください。
コラム執筆者プロフィール
柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)
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コラム執筆者プロフィール
柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき ) -
CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。
相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。
家計アイデア工房 代表
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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