自動車保険の商品知識

●補償内容はどうか?
自動車保険における補償内容は、あまり大きな差はありません。会社によって差が大きいのは、ロードサービスです。事故により自走不能となった場合の、例えばレッカー移動距離をみてみると会社指定の修理工場までなら無制限無料であったり、一律に距離を決められていたり、と会社によって対応は様々です。そのほかにも、事故の際の宿泊・帰宅費用の扱いや連絡方法、会社指定の修理工場の数等、数社比較検討してみると会社によってサービスに差があることがわかりやすいと思います。ちなみに、ロードサービスの充実度は、通販型の自動車保険のほうが高い傾向にあります。
●通販型か代理店型か?
基礎編でもお話ししましたが、通販型か代理店型かという点については悩む方も多いものです。先述したように、ロードサービスの充実度が高いのは通販型で、保険料も代理店型に比べてお手頃なので、コストパフォーマンス的には通販型のほうがオトク感が強いでしょう。
ただ、代理店型も熱心な代理店であれば、万一の際に、よく顔を知っている担当者が迅速に事故対応を行ってくれる場合もあります。自動車の購入店等が自動車保険の代理店になっており、勧められたものに何となく加入しているケースもあるかと思いますが、代理店型の自動車保険に加入するのであれば、割増しな分、自分にとってのメリットがあるかないかを考えておきたいものです。
●災害に備える?
災害によって自動車が被害を受けた場合に、車両保険では対応できないケースがあります。それが地震、津波、噴火のときです。しかし最近では、これらの災害で自動車が全損被害を受けたときに補償される特約も登場してきています。現在、この特約があるのは代理店型の自動車保険で、通販型での取り扱いはありません。ただし、ご存知のとおり、地震の発生リスクは地域によって異なります。まだ記憶に新しい東日本大震災の被害を思い出すと、万一に備えておきたいという気持ちにもなりますが、特約保険料が年間5,000円ほどかかります。コストバランスを考慮して、自分にとって必要な補償かどうかを考えておく必要はあるでしょう。
補償内容的には大きな差がない自動車保険。しかし、事故が起こってしまったときに活きる保険であるためには、事故時の対応についての口コミ等を日ごろから収集しておくことも補償内容の検討同様に大切なことかもしれません。

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コラム執筆者プロフィール
キムラ ミキ (キムラ ミキ) マイアドバイザー.jp®登録 - 鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。

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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー キムラ ミキ
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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