スマートフォンやインターネットに強いと得をする?

あっという間に普及率が50%に迫る勢いのスマートフォン。ゲームのように楽しむアプリだけでなく、日常生活の中でも役立つ、便利なアプリも沢山開発されています。その中で、自動車保険を扱う保険会社も、自動車の運転時に役立つアプリをリリースしていることをご存知ですか?
どんなアプリがあるの?
ある保険会社が作ったアプリのコンテンツの中には、ドライバーの安全運転度をスマートフォンが計測して点数化するドライビングチェッカー機能や、現在地から目的地までのルート周辺の交通事故多発ポイントをマップ表示する機能、居眠り対策のための機能等、バラエティに富んでいます。その他、同社の自動車保険加入者にとっては便利な、事故・トラブル対応のコンテンツも盛り込まれています。
また、他の保険会社のアプリをみてみると、ドライブレコーダー機能があったり、燃費チェックやメンテチェックもできたりと、こちらも便利な機能が盛り込まれていました。また、同社の自動車保険加入者用のコンテンツとして、万一事故に遭ったり、トラブルが生じた場合のために、事故対応支援ツールが盛り込まれていたり、ロードサービスの呼び出しもアプリからできたりするように作られていました。
これらのアプリは、自動車保険に加入していない人でも利用することが可能です。また、中には、加入者のみが使えるサービスもあります。スマートフォンを日頃から使い慣れているのであれば、自動車保険会社がリリースしているアプリの便利機能を利用し、万一の場合に自動車保険のサービスを利用する際には、アプリでどこまで対応できるかどうかを確認してみるのも、自動車保険を検討する入り口として入りやすいかもしれませんね。
インターネットに強いと得をする?
スマートフォンを含む、インターネット操作があまり苦ではない人にとっては、アプリの機能を最大限に使って自動車保険を使いこなすことができるでしょうし、インターネットを使って資料請求や見積り、契約手続きを行うことにも抵抗は少ないでしょう。インターネットで契約手続きをすると、ネット割引を受けることができる場合もあります(※割引率は、保険会社によって異なります)。この点では、インターネットに強いと自動車保険で得をするといえるかもしれません。
自動車保険は、大きく「通販型」と「代理店型」に分けることができますが、ネット割引を受けられる形態の自動車保険は、主に通販型になります。通販型の場合、代理店型と比べて、保険料が割安であったり、ロードサービスが充実していたり、というメリットがあります。ただ、賢く割引の制度を使いこなすためには、コールセンター等で補償内容のプランについて相談したり、自動車保険の内容を自分でしっかり把握したりすることが求められるように思います。
例えば、通販型の場合、保険料の払込方法が年払しかない保険会社もあれば、月払および月払に準じた払込方法が選択できる保険会社もあります。また、支払方法が口座引き落としなのか、クレジットカード払なのか、も保険会社によって異なる場合があります。自動車保険の加入期間中に、2回以上の事故で自動車保険を利用した場合は、更新を断られる場合があります。補償内容以外のことではありますが、自動車保険の払込方法等の使い勝手が、自分のライフスタイルに合っているかというポイントに目を向けてみることは、重要なことのように思います。
こんな細かいポイントも、自動車保険の検討を進めれば、ひとつずつ知識が蓄えられていくものです。自動車保険についての知識、経験が十分に備わっていない場合は、親等に言われるがままに加入するということもあるかもしれません。しかし、いざというときに使える自動車保険にするために、自分自身でその内容を把握しておきたいと思いませんか?スマートフォンやインターネットに強いことを活かして、自動車保険で得をするためには、自動車保険そのものに対しても知識を得て、強くならなくてはなりません。しかし専門家やコールセンター等を活用すれば知識不足をカバーすることもできるでしょう。また、代理店型の自動車保険の説明を受けると、代理店型と通販型のメリットデメリットを整理してみる機会を作ることもできます。
自動車を持った最初の段階から、自動車保険に精通している人は極めて少ないでしょう。いざというときに「入っていてホントに良かった」と思える、使える自動車保険に加入するには、専門家や保険会社、自動車保険の既加入者に相談しながら、じっくりと検討する手間を惜しまないようにしたいものです。とはいえ、あまりにじっくりと考えすぎて、比較検討が面倒になってしまったら、本末転倒です。今後、自動車を保有、運転していく経験の中から得る知識もあるでしょうから、「気負わずに自動車保険の検討を進めていく」という視点も、合わせてもっておきましょう。

-
コラム執筆者プロフィール
キムラ ミキ (キムラ ミキ) マイアドバイザー.jp®登録 - 鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。

-
コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー キムラ ミキ
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。