車上荒らしにあったら??

車上荒らしの件数
いつもは、シャッター鍵付きの車庫に自動車を保管している方でも、例えばレジャーに出かけたとき等、長時間にわたり、自分の目の届かない場所に自動車を駐車しておかなければならないシチュエーションもありますよね。
長時間、自動車から離れる際には、車内には貴重品はもとより、できるだけ荷物を置きっぱなしにしないようにとは気を付けるものの、やはり気になるのが車上荒らし。
平成23年の警察庁調べによると、車上荒らし(車上ねらい)の発生件数は、約11万件。
過去の推移をみると、年々発生件数は減少しているとはいえ、少なくはない発生件数です。ちなみに、どんなものが車上荒らしによって、盗難被害を受けているのでしょうか。
第14回自動車盗難事故実態調査(日本損害保険協会調べ)で、盗難被害を受けたものの種類をみてみると、カーナビがダントツの1位で、バッグ類、タイヤ・ホイール、外装部品と続きます。
車上荒らしへの対策は?
車上荒らしに遭わないためには、短時間自動車を離れる際にもドアロックを徹底するのが基本。ドアロックをしたとしても、現金、貴重品、バッグ等を車内に、特に目につきそうなところに置いたまま自動車を離れないということも大切ですよね。警報システムやその内容が書いてあるステッカーを張るといった対策も一案です。
とはいえ、窓ガラスを破壊してまで悪質な車上荒らしにあってしまったら、対策も意味をなさないかもしれません。もし、車上荒らしに遭ったら、自動車保険で補償を受けられるものなのでしょうか?
自動車保険では補償されるのか?
結論から言うと、車上荒らしの被害は自動車保険で補償されるものと補償されないものがあります。
例えば、盗難品種ダントツ1位のカーナビはどうでしょう。カーナビが自動車に装着されていた場合、自動車保険に車両保険がセットされていれば、補償される可能性が高いでしょう。盗難の際に、自動車そのものに被ったキズ(窓を割られた等)の修理費用も車両保険で補償されます。ただ、最近は車外にも持ち出せるポータブルカーナビも増えていますから、カーナビの使用状況によっては補償の対象外となるケースもあるようです。
一方、カーナビのように自動車の一部ではなく、車内に置いていたバッグ等の品物が盗難被害に遭った場合は、車両保険では保障されません。
身の回り品特約や携行品損害特約といった名称の特約を付加していた場合、補償されるケースもありますが、現金や貴金属等補償対象外のものもあります。特約の有無だけでなく、どのようなものが補償対象となっているのかを予め確認しておいたほうがよいでしょう。
保険会社によって内容が異なる場合もあります。既契約の保険、検討をしている保険ではどうかを、この機会に確認してみてはいかがでしょう。

-
コラム執筆者プロフィール
キムラ ミキ (キムラ ミキ) マイアドバイザー.jp®登録 - 鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部 福祉計画学科にて福祉行政を学ぶ。
大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アフラックでの保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わる。その後FP会社でのスタッフ経験を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。

-
コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー キムラ ミキ
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。