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運転免許証を返納した後の暮らしについて考えてみよう

運転免許証を返納した後の暮らしについて考えてみよう

高齢者による運転中の交通事故が新聞やテレビに取り上げられると、親は大丈夫なのだろうかと心配になります。自宅の近くにある公共施設でも、車を何かにぶつけたと思われる傷を修繕せずに走る車も見かけます。

若いときと比べて判断能力が落ちてきた、歩行者や障害物、他の車に注意が向かないことが増えてきた、といったときに頭をよぎるのが、運転免許証の自主返納制度です。

運転免許証返納者の6割弱が75歳以上の高齢者

いわゆる運転免許証の自主返納者はどのくらいおられるのでしょうか。申請による運転免許の取消(いわゆる運転免許証自主返納)をされた方は、以下のとおりです。

表 75歳以上の運転免許証の保有状況
※スクロールで表がスライドします。

運転免許証自主返納件数 75歳以上
全年齢 うち75歳
以上(1)
75歳以上
割合
運転免許証
保有者数(2)
返納者割合
(1)/((1)
+(2))
令和2年 552,381件 297,452件 53.8% 5,904,686件 4.8%
令和3年 517,040件 278,785件 53.9% 6,098,474件 4.4%
令和4年 448,476件 273,206件 60.9% 6,665,052件 3.9%
3年間平均 505,966件 283,148件 56.2% 6,222,737件 4.4%

資料:警察庁「運転免許統計(令和4年版)」[1]をもとに執筆者作成

過去3年間の運転免許証自主返納者のうち、6割弱が75歳以上ですが、75歳以上だけで自主返納者の割合を見ると、およそ4%にとどまっています。

免許の保有者と自主返納者の差を見てみよう

では、運転免許証を保有し続ける方と、自主返納をされる方との差は何が原因なのでしょうか?

ご自宅と公共交通機関の駅や停留所からの距離、お住まいの地域や車の運転頻度から考えてみます。

すこし古い資料にはなりますが、2015年10月5日~11月30日の期間に、各都道府県において、免許証更新等の機会に運転を継続した75歳以上(運転継続者)および免許証を返納した75歳以上(自主返納者)に実施したアンケートをもとに作成された、警察庁の「運転免許証の自主返納に関するアンケート調査結果」[2]で見ていきましょう。

図1 最寄りの駅・バス停までの徒歩による所要時間

図1 最寄りの駅・バス停までの徒歩による所要時間

資料:警察庁「運転免許証の自主返納に関するアンケート調査結果」[2]をもとに執筆者作成

最寄りの駅やバス停までの所要時間は、運転免許証を継続保有する方と自主返納された方とではほとんど大差はありません。

図2 過去(返納前)1カ月間の運転頻度

図2 過去(返納前)1カ月間の運転頻度

資料:警察庁「運転免許証の自主返納に関するアンケート調査結果」[2]をもとに執筆者作成

車を運転する頻度が多い方は、運転免許証を継続保有する傾向があります。

図3 都市規模による通勤・通学の利用交通手段の自家用車の割合

図3 都市規模による通勤・通学の利用交通手段の自家用車の割合

資料:警察庁「運転免許証の自主返納に関するアンケート調査結果」[2]をもとに執筆者作成

人口が少ない自治体にお住まいの場合、普段から車を主な交通手段としている方が全体の5割以上となっています。

前述の運転継続者の運転頻度がほぼ毎日の方が60%であることを考えると、車を主な交通手段としている方は、交通手段の選択肢が少なく、そのため結果的に車を多く使っていることがうかがえます。

運転免許証保有時と返納後の家計に与える影響

では、運転免許証を保有しているときと返納した後とでは、生活費がどのように変わるのでしょうか?

運転免許証を保有

総務省の「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」[3]によると、ご夫婦とも無職の65歳以上の世帯の場合、自動車関連費は毎月14,184円かかっています。家計収支は毎月18,525円の赤字です。

知るぽると(金融広報中央委員会)「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」[4]によると、貯蓄残高が400万円未満の方が35.5%となっており、もし400万円の貯蓄があったとしても、毎月赤字が続くと、80歳代で貯蓄が底をつく可能性があります。

貯蓄が少なく毎年赤字が続く家計だと、老後に車を買い替えるのは厳しいかもしれません。

運転免許証を返納した方

対して、公共交通機関を利用したときはどのようになるでしょうか?

例えば、バスを年間4,000㎞(週5日1日約16.5㎞、隣町まで買い物や通院をする距離とする)利用した場合で計算します。1㎞当たりのバス運賃を40.59円とした場合、年間162,360円となります。1カ月当たりだと13,530円です。

バス停や駅から遠い方はタクシーが便利ですが、地方公共団体の支援によって安価に使える制度を活用して、家計の負担が増えないようにした方がよさそうです。

オンデマンドタクシーなどを活用して節約効果も

ここからは、自家用車以外での移動手段の例について考えてみます。

移動手段の例

  • 鉄道
  • 路線バス・コミュニティバス
  • オンデマンドタクシー

これらの公共交通機関には、高齢者や運転免許証自主返納者向けに、交通機関独自の割引制度が用意されていることや、地方公共団体で公共交通機関を割安で使える助成制度が用意されていることがあります。

もし、公共交通機関などを利用する場合、曜日によって時刻や便数が変わることがあるため、前もって、駅やバス停まで歩いて何分で行けるのか、どこへ行く列車やバスがあって何時何分に到着するかを調べておく必要があるでしょう。

例えば、オンデマンドバス(またはタクシー)など、事前予約が必要な交通手段もあります。その際は、何時間前までに予約をする必要があるのかを調べておきましょう。

公共交通機関を使うときは、何時に家を出て何時に家に帰るのか、何時まで自由に時間を使えるかを意識した暮らしをすることになります。

ご自身やご家族で返納を検討している方へ

最後に、これまでお話ししたことを踏まえた気づきについてお話します。

  • 車に乗り続けるのであれば、運転感覚を維持するため、頻繁に乗るのが望ましい。
  • 故障などで車を買い替える必要があるときはどうするか、事前に家族で話し合っておく。
  • 毎月の家計と貯蓄残高を定期的に確認する。
  • ご自宅からの自家用車以外の交通手段を、年に何度かは実際に利用してみる。
  • 高齢者が使える公共交通機関の割引制度を事前に確認する。運転免許証を自主返納しなくても利用できるかどうかも確認する。
  • 車を手放したときに備え、歩いたり自転車に乗ったりすることで体力を維持しておく。
  • 普段から話し合える、買い物などで一緒に行動できる友人知人をつくっておく。

運転免許証を持ち続ける場合も、自主返納する場合も、話し相手がいること、体力を維持することが欠かせないと思います。皆さまはいかがお考えでしょうか?

これからのことを考えた場合に、保険の見直しや自分にあった保険を探そうと迷ったときには、保険の専門家に相談してみることをおすすめします。

出典

執筆者プロフィール

上津原 章の写真

上津原 章ウエツハラ アキラ

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー1級、日商簿記2級

FP事務所 上津原マネークリニック代表。山口大学経済学部卒。税理士事務所、FP事務所、PC通販会社を経て、2003年に山口県柳井市に開業。ライフプランを土台にして長期間、顧客の資産形成と経験値の最大化を支援。会社財務・家計・相続の課題にワンストップで対応。山口県金融広報アドバイザー、柳井中学校PTA会長等を歴任。現在は柳井間税会会長。
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  • ※ この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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  • ※ 掲載日は2023年6月7日です。
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