生命保険の種類
生命保険には「リスクに備える保険」と、「貯蓄性の高い保険」があります。リスクに備える保険には、万一の死亡に備える保険、病気やケガに備える保険、介護に備える保険があります。貯蓄性の高い保険には、老後の資金を準備する個人年金保険、お子さまの学費を計画的に準備する学資保険などがあります。
リスクに備える保険 | 万一の死亡に備える終身保険、定期保険、収入保障保険、(養老保険) |
---|---|
病気やケガに備える医療保険、女性保険、がん保険 | |
介護に備える介護保険 | |
貯蓄性の高い保険 | 個人年金保険、学資保険、(養老保険) |
終身保険
終身保険とは、生命保険のなかで保障期間の終了がない保険です。また、貯蓄性のある商品では、学資資金準備や老後の生活資金準備としても活用されます。死亡保障に加えて貯蓄機能もある万能な終身保険を、保険プランニングの基本の保険としてご検討ください。
特徴 | イメージ |
---|---|
保障が一生涯続く。 |
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加入目的 | |
残された家族(主に配偶者)に対する経済的な備え。 | |
解約返戻金 | |
支払った保険料を上回る解約返戻金を受け取ることができる商品もある。 |
定期保険
定期保険とは、生命保険のなかで保障期間が決まっている保険です。保障期間は、5年や10年といった年数だけでなく、60歳や65歳あるいは98歳といった商品もありますので、目的にそって保障期間を決定することが大切です。
特徴 | イメージ |
---|---|
終身保険と比べると保険料を抑えることが可能。 |
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加入目的 | |
「お子さまが成人するまで」など決まった期間での大きな保障の備え。 | |
解約返戻金 | |
商品にもよるが、ほとんどないか、あってもごく僅か。 |
収入保障保険
収入保障保険とは、被保険者が亡くなられた場合に、毎月10万円や15万円のように所定の金額を定められた期間まで受け取れる保険です。ライフステージと照らし合わせて過不足のないプランニングを考えましょう。
特徴 | イメージ |
---|---|
契約直後は満期までの期間が長いので受取総額は多く、満期が近づいていくにつれ受け取れる期間が短くなるために受取総額は少なくなる。全期間の保険金額が一定の定期保険と比べて保険料を抑えることができる。 |
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加入目的 | |
「お子さまが独立するまで」など一定期間への備え。 | |
解約返戻金 | |
商品にもよるが、ほとんどないか、あってもごく僅か。 |
医療保険
民間の医療保険とは、病気やケガで入院したり、所定の手術を受けたりした場合などに入院給付金や手術給付金を受け取ることができる保険です。経済的な不安を軽減し治療に集中するためにも医療保険をご活用ください。
医療保険の必要性 | 加入目的 | |
---|---|---|
日本は「国民皆保険」のため、公的医療保険の被保険者(小学生以上70歳未満)であれば治療費の自己負担は3割。また、3割の部分についても一定額を超えたときには、その超えた金額が支給される制度(高額療養費制度)もあるので、必ずしも高額な医療保障は必要ない場合がある。 | 差額ベッド代や先進医療の技術料など公的医療保険の対象外となる費用や、入院生活での雑費などへの備え、あるいは入院に伴う収入減少への備え。
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女性保険
女性保険とは、通常の医療保険に、女性特有の病気やがんなどの保障を特約としてプラスした保険商品です。女性のがんの罹患年齢は男性よりも早く、30代前半から増え始めることから、お早目のご検討をおすすめします。
特徴 | 保障の仕組み | |
---|---|---|
通常の医療保険に特約としてプラスされているため、一般的に保険料は高くなるが、その分女性特有の病気には手厚い。医療保険部分の保障を下げることで保険料が抑えられている商品もある。 |
盲腸や骨折などの場合の治療・入院は医療保険の部分から、乳がんや子宮がんのような女性特有の病気の場合は医療保険に加えて特約から給付金が受け取れる。 ![]() |
がん保険
がん保険とは、がん(悪性新生物・上皮内新生物)の保障に特化した保険です。近年がんによる平均入院日数が短期化していますので、診断給付金が一時金で支払われるタイプが主流になっているほか、通院治療の重要度が増しています。安心して最新のがん治療を受けていただけるよう、必要な保障を確認して、がん保険をご検討ください。
給付金の種類 |
|
---|
介護保険
民間介護保険は、公的介護保険制度や保険会社所定の介護状態と認定されたときに一時金や年金が受け取れる保険です。先進国のなかでも、少子高齢化社会に入った日本では、介護のリスクは避けては通れなくなってきました。介護に関する費用等の問題で、ご家族に迷惑をかけず、老後を安心して過ごすために、民間介護保険をご活用ください。
特徴 | イメージ |
---|---|
民間介護保険は、医療保険に特約として付加される場合も多い。受け取れる基準は、保険会社によって異なるため、比較の際の検討ポイントとなる。 |
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個人年金保険
個人年金保険は、契約時に定めた年齢に達した時点から、年金が受け取れる保険です。
老後には、基礎年金と厚生年金などの公的年金だけでは赤字となる世帯もあり、貯蓄を取り崩して生計を立てている方もいます。公的年金の不足分を補うために私的年金は不可欠といわれていますが、個人年金保険はそのための有効な手段のひとつです。
特徴 | イメージ |
---|---|
払込期間に保険料を支払い、一定期間年金が受け取れる「有期年金」と一生涯にわたって年金が受け取れる「終身年金」がある。 払込期間中に被保険者が亡くなられた場合は、払い込んだ保険料は死亡給付金として支払われる。 |
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学資保険
学資保険とは、お子さまの教育に関する資金(学資金)を計画的に準備できる保険です。
お祝い金の受取時期をいつにするかは商品によって異なってきますし、学資保険以外の保険で教育資金を準備する方法もありますので、ご検討の際には保険市場にご相談ください。
特徴 | イメージ |
---|---|
お子さまの入学や進学時期に合わせて祝金や満期金を受け取ることができる。また、突然の事故などにより契約者(親)が亡くなられた場合は、それ以降の保険料の払い込みは免除されるが、保障はそのまま継続され学資金を受け取ることができ、死亡保険の役割の一部も果たす。 |
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養老保険
養老保険とは、一定期間内の死亡保険(定期保険)に死亡保険金額と同額の満期保険金が付いた保険です。
特徴 | イメージ |
---|---|
満期までに亡くなられても存命していても保険金を受け取れるので、「生死混合保険」とも呼ばれる。現在の低金利下では商品選定は注意が必要。 |
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生命保険の選び方
ライフステージで選ぶ生命保険

必要な保障は加入者の年齢や家族構成などの変化に伴って変化する為、現契約に医療特約や定期保険特約・傷害特約などの特約を中途付加したり、主契約や特約の保障額を減額するなど、加入後もライフステージの変化や契約更新の際に見直しを行うことが必要です。
保険を契約する際のきっかけや、見直しの際の重要なタイミングとなるライフステージの変化。
その人生の節目となる出来事を、「就職したとき」「結婚したとき」「出産したとき」「離婚したとき」「子どもが独立したとき」「退職(老後)したとき」の6つに分類しました。
また、それぞれのライフステージごとに、保険料を抑えたい、保障を手厚くしたい、貯蓄性を重視したいなどのご希望に沿ったおすすめプランをご提案しています。
年代×世帯別の生命保険
保険選びで重要なポイントとなる「必要な保障」は、年代により異なります。また、結婚しているかどうか、子どもがいるかどうかによっても大きく変わってきます。そこで、保険市場で実際に契約されている方のデータをもとに、世帯を「夫婦」「ファミリー」「独身」などに分け、それぞれの年代別における保険の加入傾向を分析。
その年代の特徴から、どのようなことに注意して保険を選べば良いかを、ポイントをしぼって解説いたします。
生命保険を目的で選ぶ
大切なご家族の保険
- 死亡保険
- 万が一の場合、愛する家族のための生活保障
- 終身保険
- 保険料は加入時のまま、一生涯保障が続く死亡保険
- 定期保険
- 当初の保険料の負担を比較的抑えた、保険期間が設定されている死亡保険
- 収入保障保険
- 死亡時の保険金を一括ではなく、毎月一定額ずつ受け取る保険
- 少額短期(死亡保険)
- 保険金額が少額で保険期間が短い死亡保険
- 少額短期(葬儀保険)
- 保険金額が少額で保険期間が短い、葬儀費用の準備金に特化した保険
病気・ケガに備える保険
- 医療保険・入院保険
- 入院、手術などによる家計負担を補う保険
- 終身医療保険
- 保険料は加入時のまま、一生涯保障が続く医療保険
- 定期医療保険
- 当初の保険料の負担を比較的抑えた、保険期間が設定されている医療保険
- 就業不能保険
- 入院や自宅療養で就業不能の状態になったときの保障
- 三大疾病の保険
- がん、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病によるリスクを保障
- 少額短期(医療保険)
- 保険金額が少額で保険期間が短い医療保険
- がん保険
- がんと闘うための必要な経済的備えとなる保険
- 終身がん保険
- 保険料は加入時のまま、一生涯保障が続くがん保険
- 定期がん保険
- 当初の保険料の負担を比較的抑えた、保険期間が設定されているがん保険
- 治療実費型のがん保険
- 治療のためにかかった実費を負担するタイプのがん保険
- 少額短期(がん保険)
- 保険金額が少額で保険期間が短いがん保険
- 女性保険
- 女性特有の病気に特に手厚い保障
- 終身女性保険
- 保険料は加入時のまま、一生涯保障が続く女性保険
- 定期女性保険
- 当初の保険料の負担を比較的抑えた、保険期間が設定されている女性保険
- 女性保険のがん保険
- 乳がんや子宮がんなどの女性特有のがんを保障
- 少額短期(女性保険)
- 保険金額が少額で保険期間が短い女性保険
- 介護保険
- 介護が必要となった場合に、一時金や年金を受け取れる保険
- 一時払い介護保険
- 契約時に保険料を一括で支払う介護保険
- 少額短期(介護保険)
- 保険金額が少額で保険期間が短い介護保険
- 認知症保険
- 認知症と診断された場合に、給付金を受け取れる保険
貯蓄・資金運用の保険
- 変額保険
- 運用実績に応じて、保険金や解約返戻金が増減する保険
- 外貨建て終身保険
- 保険料の支払いや、保険金・年金・解約金等の受け取りが外貨建てで行われる終身保険
- 学資保険
- 子どもの教育資金を準備するための保険
- 個人年金保険
- ゆとりある老後の生活、未来の自分への個人年金
- 無選択型個人年金保険
- 保険料が高めになるものの、健康告知が不要な個人年金保険
- 外貨建て年金保険
- 保険料の支払いや、保険金・年金・解約金等の受け取りが外貨建てで行われる個人年金保険
- 積立保険
- 積み立てた保険料を受け取ることができる貯蓄性のある保険です。
お子さまの未来の保険
- 学資保険
- 子どもの教育資金を準備するための保険
老後のための保険
- 個人年金保険
- ゆとりある老後の生活、未来の自分への個人年金
- 無選択型個人年金保険
- 保険料が高めになるものの、健康告知が不要な個人年金保険
- 外貨建て年金保険
- 保険料の支払いや、保険金・年金・解約金等の受け取りが外貨建てで行われる個人年金保険
- 介護保険
- 介護が必要となった場合に、一時金や年金を受け取れる保険
- 一時払い介護保険
- 契約時に保険料を一括で支払う介護保険
- 少額短期(介護保険)
- 保険金額が少額で保険期間が短い介護保険
健康に不安のある方向けの保険
- 引受基準緩和型/限定告知型の死亡保険
- 既往症がある方を対象に、健康告知の基準を引き下げた死亡保険
- 無選択型終身保険
- 保険料が高めになるものの、健康告知が不要な終身保険
- 引受基準緩和型/限定告知型の医療保険
- 既往症がある方を対象に、健康告知の基準を引き下げた医療保険
- 無選択型医療保険
- 保険料が高めになるものの、健康告知が不要な医療保険
- 少額短期(引受基準緩和型/限定告知型保険)
- 保険金額が少額で保険期間が短い、既往症がある方を対象に、健康告知の基準を引き下げた保険
- 引受基準緩和型/限定告知型のがん保険
- 既往症がある方を対象に、健康告知の基準を引き下げたがん保険
その他の生命保険
- 組立総合保障保険
- ニーズにあわせて保障を組み立てることができる総合型の保障保険
- みんなで支える助け合いの仕組みでできている保険
生命保険を保険会社で選ぶ
保険市場サイト内の各保険会社ページへの訪問者が多い10社と、取り扱いのある保険種類を掲載しました。 (保険市場調べ 調査期間:2020年1月1日~2020年12月31日)
保険会社アクセスランキング
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東京海上日動あんしん生命
- 死亡保険
- 医療保険・入院保険
- がん保険
- 女性保険
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チューリッヒ生命
- 死亡保険
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明治安田生命
- 死亡保険
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ライフネット生命
- 死亡保険
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アフラック
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- がん保険
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住友生命
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オリックス生命
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SBI生命
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メットライフ生命
- 死亡保険
- 医療保険・入院保険
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- 女性保険
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アクサダイレクト生命
- 死亡保険
- 医療保険・入院保険
- がん保険
- 就業不能保険
- 女性保険
生命保険の統計データ
生命保険の統計データ
生命保険に関わるさまざまな数字を、イラストやグラフ、アニメーションでご紹介!
生命保険を学ぶ
動画による説明で、生命保険をいろいろな面から分かりやすく解説します。
生命保険のよくある質問
必要なのは分かっていても、忙しくてなかなか時間が取れない保険選びや保険の見直し。みなさんの疑問を集めてみました。
生命保険の基礎知識
生命保険選びや見直しをする前に、知っておきたい「生命保険の基礎知識」を解説します。
生命保険の必要性
何にでもむやみに保険をかけるのは得策ではありません。その理由は?
生命保険の必要性を、リスクマネジメントの観点から見てみましょう。
リスクマネジメントの第一歩は、そもそもリスクにできるだけ近づかないようにすること(リスクの回避)や、万一のことが起こった場合に被害をできるだけ小さくすること(リスクの軽減)です。
次の段階は、預貯金をするなどして、一定程度のリスクに対しては費用を自己負担できるように準備すること(リスクの保有)です。
そして、長期にわたる入院や、高度先進医療にかかる費用など、自己保有しきれない大きな出費のリスクをヘッジするのが保険の本来的な役割です。


さまざまなリスクに対し、むやみに保険をかけるのは得策ではありません。生命保険でカバーする必要があるリスクを正しく見極めることが大切です。
もっと詳しく知りたい方は…
生命保険の仕組み
保険料の金額を決める「三つの予定率」とは?
生命保険は、大勢の契約者があらかじめ公平に負担し合った保険料をもとに、「もしも」が起こったときには給付を受けられるという、経済的な助け合いの仕組みです。
収支相等の原則
保険会社では、全体の収支が釣り合うように、保険料を設定します。収入は「保険料の総額」と、積み立てた保険料を運用して得られる「予定運用益」の合計、支出は「保険金などの支払総額」と「保険事業を運営していくために必要と見込まれる経費」の合計です。これらが一致するように保険料を算定することを「収支相等の原則」といいます。
三つの予定率
保険会社は、「予定運用益」「保険金などの支払総額」「保険事業の必要経費」を、それぞれ「予定利率」「予定死亡率」「予定事業費率」の三つの予定率をもとに計算します。
保険料は、この三つの予定率によって決まります。

生命保険の主契約と特約
主契約にプラスアルファの保障をつけられるのが「特約」
多くの生命保険は、主契約といくつかの特約を組み合わせたものが1つの商品として提供されています。

主契約は、単独で契約することができ、生命保険のベースになる契約です。
特約は、主契約ではカバーしきれない部分を保障する契約で、単独で契約することができず、主契約が満期や解約で消滅した場合は、特約も消滅してしまいます。また特約には保障期間があり、保障期間終了時に自動更新されるものが一般的です。
主契約と特約の例
もっと詳しく知りたい方は…
生命保険の掛け捨て型と積み立て型
同じ保障で保険料が安くなるのはどっち?満期金が受け取れるのはどっち?
掛け捨て型の生命保険は、死亡や高度障害等、契約した保険の保険金支払い事由に該当した場合のみ保険金が支払われる生命保険です。途中で解約しても解約返戻金は支払われず、純粋に一定期間の保障を得られるのが「掛け捨て型」の生命保険です。
一方、積み立て型の生命保険には、「終身保険」のように途中で解約したら解約返戻金が支払われるタイプ、「養老保険」のように満期金が支払われるタイプがあります。
掛け捨て型 | |
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メリット |
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デメリット |
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積み立て型 | |
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メリット |
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デメリット |
|
それぞれ一長一短がありますので、年齢や生活状況を考えて、組み合わせて活用することが必要です。
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告知義務と告知義務違反
健康状態に不安のある人が、契約時に事実と違うことを告げたらどうなる?
告知義務とは
告知義務とは、保険の対象になる人が保険会社に対して、過去の傷病歴や現在の健康状態、職業等について、事実をありのままに告げなければならない義務のことです。契約者がリスクに応じて保険料を公平に負担し、制度の健全性を保つために告知義務があります。

告知義務違反とは
契約者または被保険者が故意または重大な過失により事実の告知を怠ることや、事実と異なる告知を行うことを告知義務違反といいます。
告知義務違反があった場合、以下のような可能性があります。
- 約款で定めた期間内で、保険会社が保険契約を解除することがある。
- 死亡や高度障害、病気・ケガなど、保険金や給付金の支払事由に該当した場合でも、保険金・給付金が受け取れないことがある。
- 既に保険金や給付金を受け取った場合でも、保険金の返還請求をされることがある。
告知義務のない生命保険、告知項目の少ない生命保険
生命保険には、持病や既往症のある人向けに、告知する項目を絞り、保険契約へのハードルを下げた「引受基準緩和型」や、告知義務のない「無選択型」等の商品があります。ただし、このような商品では、保険料は告知義務が必要な生命保険に比べ、一般的に高くなります。
もっと詳しく知りたい方は…
生命保険と税金
保険金額が同じでも、受取金額が変わることがあります。
生命保険の保険金や給付金を受け取る時には、税金がかかる場合があります。
課税対象となるもの |
|
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非課税になるもの |
|
課税される税金の種類は、契約者・被保険者・受取人の関係によって変わります。
税金の種類によって、税率や控除額は変わります。自分の契約している保険がどれに該当するのか、確認しておきましょう。
もっと詳しく知りたい方は…
生命保険料控除
所得税、住民税の負担が軽減される制度です。
その年に支払った保険料に応じて、所得から一定の金額が控除できる制度が「生命保険料控除」です。控除された分だけ課税対象額が低くなるため、所得税、住民税の負担が軽減されます。
毎年10月頃に生命保険会社から、「生命保険料控除証明書(以下、控除証明書)」が契約者宛に送付されます。会社員の場合、11月頃に「給与所得者の保険料控除等申告書」と一緒に控除証明書を勤務先に提出し、年末調整により生命保険料控除を受けます。自営業者等の場合は、確定申告により生命保険料控除を受けます。


生命保険料控除制度は、現在2つの制度が併存しています。
どちらの制度の対象かは、保険の契約日によって決まります。
それぞれの制度で控除される金額の最大額は、下の表のとおりです。
もっと詳しく知りたい方は…
生命保険の自動更新
契約している保険の内容を確認する、良い機会として活用しましょう
自動更新は、定期保険や定期特約など一定の期間の保障をする保険が満期を迎えた時、契約者の申し出がなければ、更新手続きを自動的に行ってくれる仕組みです。
自動更新のメリット・デメリット | |
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メリット |
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デメリット |
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契約している保険が自動更新される場合は、期間の満了前に保険会社から封書等で契約更新の案内が届きます。保障金額や保障範囲など、ご自身が契約している保険の内容が現状のライフステージに対して過不足がないか確認するようにしましょう。
もっと詳しく知りたい方は…
生命保険を解約する場合の注意点
解約せずに保障を継続したまま、保険料の支払いを中止する方法もあります。
一度解約した契約は、元に戻すことができません。また、後で同程度の保障を付けたい場合、解約前より保険料が高くなったり、その時の健康状態によっては新たな契約が難しい場合もありますので、以下のような点に注意して、慎重に判断をしましょう。
①解約以外の方法がないか検討する
経済的な事情で保険料の支払いが困難になったときには、解約以外にもいくつか方法があります。これらを利用できないか、検討しましょう。
②解約の方法
解約には、「全部解約」「部分解約(一部解約)」の2つの方法があります。どちらの方法が適切か検討しましょう。
③解約返戻金を確認する
解約時に受け取れる解約返戻金の金額は、生命保険の種類によって異なります。
解約返戻金は、一時所得として所得税の課税対象になります。ただし契約者と保険料の負担者が異なる場合は、贈与税の対象になりますので注意が必要です。

もっと詳しく知りたい方は…
生命保険会社の破綻・倒産
保険会社が破綻・倒産しても、保険契約がなくなってしまうわけではありません。
保険会社が破綻したり、倒産してしまったりしたら、保険契約はどうなってしまうのか、心配している方もいるでしょう。保険会社が破綻・倒産した場合、保険契約は、救済保険会社か「生命保険契約者保護機構(以下、保護機構)」、または保護機構が設立する子会社によって引き継がれ、一定の契約者保護が行われます。しかし、一般的に破綻前の保障が100%継続するわけではありません。契約者への影響度合いは、どのような種類の保険契約をしていたかによって変わります。

保険会社破綻後、保険契約の移転が完了するまでの期間は解約ができません。また、破綻後一定期間内に解約すると、契約条件変更後の解約返戻金等からさらに一定割合の削減が行われる場合もあります。
もっと詳しく知りたい方は…