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若い頃に加入した保険のお宝度をチェックする

掲載日:2013年07月25日
ひと昔前に比べて掛け捨てタイプの保険料は安くなっていますが、貯蓄タイプの生命保険の予定利率が低迷している今、保険の切り替えに抵抗を感じている方は多いようです。特にゼロ金利政策(1999年2月導入)以前に契約した保険の場合、現在取り扱われている保険よりも予定利率が1%以上高いものが多いため、解約するのに抵抗を感じるようです。 そのためらいに従い、既存の保険を掛け続けたほうがいいのか、それとも保険に貯蓄性を求めず乗り換えを決行したほうがいいのか。あなたの保険のお宝度をチェックする方法を紹介します。

予定利率とは何か

あらかじめ理解していただきたいのは、「予定利率」と「実質利回り」はイコールではないということです。予定利率が1.5%の場合、実質利回りはそれより低くなるので、払い込んだ保険料と同額の資金を年利1.5%で運用したときと同じだけの満期保険金や解約返戻金がもらえるわけではありません。

予定利率は、将来の保険金や解約返戻金等の支払いに備えて、払い込んだ保険料の一部を純保険料として積み立てて運用する運用利回りのことです。あくまでも保険料の一部に対する運用利回りなので、実質利回りとはまったく違います。どれくらい違うのか、ニッセイ基礎研究所のデータをもとに、実質利回りを計算してみましたのでご覧ください。

<表1:予定利率と実質利回りの違い>

30年満期の養老保険(満期保険金100万円)に30歳男性が加入したときの実質利回り

予定利率 5.50% 4.75% 3.75% 2.75% 2.00% 1.50%
契約年月 1990年4月~
1993年3月
1993年4月~
1994年3月
1994年4月~
1996年3月
1996年4月~
1999年3月
1999年4月~
2001年3月
2001年
4月以降
年払保険料 19,578円 21,168円 23,946円 27,323円 29,393円 31,416円
実質利回り 3.435% 2.956% 2.184% 1.335% 0.853% 0.405%
  • ※資料:ニッセイ基礎研究所(編)「生命保険の知識<新版>」日本経済新聞出版社。実質利回りは著者作成

このケースでは予定利率が1.50%であっても、払込保険料と満期保険金の関係等から算出した実質利回りは0.405%になっています。

預金等との比較は「返戻率」を参考にする

予定利率≠実質利回りということは、継続するかしないかを別の尺度で判断しなければいけないことになります。特に、特約をいっぱい付けていて、保障を手厚くしていればいるほど貯蓄性は低くなります。予定利率の高い時代に加入したからといって、貯蓄性が高いとは限りません。

こんなときに活用したいのが返戻率(%)です。「受取総額÷払込保険料総額×100」で算出します。この数値が100%未満の場合は元本割れをしている状態です。

では、1983年10月、27歳のときに30年満期の養老保険に加入したAさん(女性)のケースでみていきましょう。Aさんが加入したのは予定利率5%の時代です。知り合いの保険営業員に勧められて、貯蓄代わりに保険料を払ってきました。満期保険金額は150万円、毎月の保険料は4,125円です。表2の計算式に則って返戻率を算出したところ、Aさんはがっくりとうなだれてしまいました。

<表2:Aさんの保険内容と返戻率>

月払保険料4,125円  満期保険金額150万円
死亡・重度障害保障保険金150万円 災害死亡保険金300万円
病気・ケガ入院(日額)3,000円 手術給付金3万円、6万円、12万円

払込保険料総額 =月払保険料×12ヵ月×払込期間(年)
=月4,125円×12ヵ月×30年
=148万5,000円

30年後にもらえるお金(満期保険金額)=150万円

返戻率(%) =受取総額÷払込保険料総額×100
=150万円÷148万5,000円×100
=101.01%

予定利率5%時代に入った保険の返戻率が101.01%だったからです。30年積み立ててきて、約1%しか増えていないことになります。実質利回りは0.069%です。

Aさんの契約の場合、入院給付金日額3,000円の医療保障(疾病・傷害特約)が付いていました。この特約保険料が月払保険料4,125円のうち1,050円を占めていたため、実質利回りが低かったのです。もし、当時の郵便局の定額貯金(現:ゆうちょ銀行「定額貯金」)に預け入れていたら、年利6%で運用できた時代です。Aさんの落胆ぶりは相当なものでした。

もちろん、30年間、日額3,000円の入院保障と3・6・12万円の手術保障を毎月1,050円の保険料で備えることができたわけですから、元本割れをしていないだけでも良しといえるかもしれません。Aさんがそれを理解して利用しているのなら、なんの問題もありません。ただ、Aさんは高利回りの貯蓄だと思って30年間保険料を払い続け、満期間際になって、貯蓄性がほとんどなかったことに気が付いたのです。

予定利率の高い時代に加入した養老保険や終身保険であっても、貯蓄性が高いと決めつけるのは早計です。返戻率を出し、あなたが今、利用することができる金融商品と比べて継続するに値するものなのか検討してください。あなたが判断する際の手助けとなる返戻率一覧表を表3として掲載しました。あなたの保険が本当にお宝保険であるかどうか、あなた自身の目で確かめてください。

<表3:返戻率一覧表>

返戻率
金利 0.030% 0.060% 0.100% 0.500% 1.000% 2.000% 3.000%
積立期間 30年 100.44% 100.87% 101.46% 107.60% 115.95% 135.23% 158.58%
20年 100.29% 100.57% 100.96% 104.90% 110.10% 121.49% 134.35%
10年 100.14% 100.27% 100.45% 102.28% 104.62% 109.50% 114.64%
  • ※筆者作成(1年複利で計算)

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柳澤 美由紀の写真

コラム執筆者プロフィール
柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)

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柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき )
柳澤 美由紀の写真
CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士

関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。
相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。

家計アイデア工房 代表

※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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