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2017.09.21

第9回 昔、加入した保険がそのままになっていませんか?

まず、保険見直しの手順を確認しましょう。

  • 1.現在加入している保険の「保険証券」または、「ご契約内容のお知らせ」を用意していただきます。
  • 2.保障内容(いくらの保障がいつまで)を確認します。
  • 3.現在の家族状況などから、どんな保障が「いくら」「いつまで」必要かを検討します。
  • 4.不要な保障項目、必要な保障と保障額を整理し、どのような方法で見直すか検討します。

現在、ほとんどの保険会社では、一人ひとりのニーズにあわせて必要な保障を選択し、主契約で足りない保障はオプションとして特約を付加して契約できるようになっています。花屋で例えると、切り花のなかから気に入った花だけを選んで一つの花束にしてもらうという感じです。

少し前まで保険会社の主力商品として多く販売されていたのが、目的の違う保険を特約という形でセットにしたものを一つの保険商品としたものです。これも花屋で例えると、既に花束になっているものから選ぶという感じです。セットとはいうものの特約ですので、付加しないという選択もできるようになっていましたが、ひとつの契約でいろいろな保障が網羅できるため、特約がセットになっているまま契約されることが多かったようです。このような保険が主力となっている生命保険会社では、他社商品と差別化するために保険商品(特約)の開発をすすめてきました。

結果、目的の違う保険を特約という形でセットしていることで、保険の保障内容が複雑になっています。実際、どのような場合にいくらの保険金が受け取れるのかわからないお客さまが多くいらっしゃいました。保険の見直しをするには、これを理解しなければなりません。

保険の見直し相談であった保険商品について、一例として紹介しましょう。

相談者の方が加入されている保険は、主契約「終身保険」に定期保険特約を含む15の特約が組み合わさって1つの契約になっていました。

このような、現在販売されていない商品の内容を詳しく知るためには「保険約款」を見る必要があります。申し込みをするときに「保険約款は、契約消滅時まで大切に保管してください」というような説明があったことと思います。このケースの場合、災害死亡時の保険金受取総額は8,000万円、病気死亡時の保険金受取総額は5,000万円、がん治療のため入院した場合の1日の入院給付金は30,000円となっていました。主契約と特約の一つひとつを解説し、理解してもらうのに2時間ほどの時間を要しました。

このご家庭のお子さまは高校生になっており、死亡保障については、保障額を減らし保障期間も10年で、その後の死亡保障は葬儀代と整理資金があればよいだろうということをご説明しました。

医療保障については、まず、公的な医療保険制度を確認してから考えましょう。公的な医療保険制度には、医療費で家計負担が重くならないように医療機関・薬局の窓口で支払う医療費が1カ月で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」があり、上限額は年齢と所得に応じて定められています。

このご家庭の場合(年齢69歳以下で年収約370万~770万円)、1カ月の上限額は、「80,100円+(医療費-267,000円)×1%」となります。
例えば、医療費100万円(窓口負担30万円)の場合の1カ月の上限額は、「80,100円+(1,000,000円-267,000円)×1%=87,430円」となります。

これを単純に30日で割ると1日あたり約3,000円が限度ということになります。したがって民間の医療保険の入院日額も5,000円あれば十分ということになりますね。ただし、高額療養費は、入院時の食費や差額ベッド代、日用品等は対象になりませんので、これらの費用が自己負担になるということには注意が必要です。

このケースでは、10年満期で死亡保険金2,000万円の「定期保険」と入院日額5,000円の「医療保険」に申し込みをされ、毎月支払っていた保険料を大幅に削減することができました。後日、今まで加入していた契約を払済保険に変更されましたが、終身保険が元の契約の保険金額を上回ったことが驚きでした。これは、主契約の解約返戻金に積立配当金が加わり、さらに特約の解約返戻金がプラスされて払済保険金額が計算されたためです。
現在販売されている保険商品の多くは、配当金や解約返戻金を無くすことで、より安い保険料を実現していますが、過去に販売されていた保険商品には解約返戻金のある特約を付加した商品があり、その解約返戻金が払済保険金の計算にプラスされることを覚えておくとよいでしょう。

もし、昔、加入した保険がそのままになっている場合、不要な保障項目を、必要な保障や保障額に整理すると、きっとよい保険見直しができるでしょう。
ぜひ、保険のプロに相談してみることをおすすめします。

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プロフィール

大前 隆史の写真
大前 隆史おおまえ たかし
ファイナンシャルプランナー
国内の大手生命保険会社に29年間在籍。そのうち12年間は社内の教育担当を務める。企業や教育機関からの依頼による、社会保険や民間保険に関する講演も多数経験あり。
  • ※ この記載内容は、執筆者独自の見解です。
  • ※ 掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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