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女医が教える!現代病にならないための予防法と、やってはいけない習慣!

矢加部 文先生コラム

乳がんと診断されても怖がらないで!乳がん検診はあなたの命を守ります

近年、芸能人の乳がん告白が相次ぎ、乳がん検診の関心が高まっています。

皆さんは「乳がん」について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?手術で胸をえぐり取られてしまう、壮絶な闘病生活が待っている、芸能人の多くも大変な闘病をされていた、命を取られてしまう死の病……多くの女性は乳がんに対して非常に恐ろしいイメージを抱かれていると思います。

30年で罹患率が約3倍に増えた乳がん

私が大学受験をした1996年、2次試験のグループディベートでは「家族が癌になったとき、あなたは告知をしますか?」というテーマでした。癌=不治の病と思われていた時代だったからこそのテーマでした。それから22年。今や2人に1人が癌に罹患する時代です。医療の進歩とともに、癌治療は格段にレベルが上がりました。医師から患者様ご本人や、ご家族に癌を告知するのが当たり前になりました。医師と患者様が一緒になって前向きに治療を行わなければなりません。医師のみが頑張ってもダメ、患者様ばかり頑張ってもダメ。治療は共同作業なのです。なかには、癌で亡くなられる方、過酷な闘病生活を続けられる方もいる一方で、仕事や普段の生活を続けながら治療をして完治する方、癌と共存しながら長く生きられる方も多くいらっしゃいます。

特に、乳がんはこの30年で罹患率が約3倍に増えています。現在、11人に1人の罹患率で、女性の癌罹患部位別でみると1番多いです。しかし、早期発見できれば5年生存率は98.2%と非常に高く、罹患したとしても命が助かる疾患です。死亡数は、女性の癌罹患部位別で5位で、欧米と比べると、羅患率は約1/5の数です。非浸潤癌、しこりが小さいといった早期に発見できれば、他臓器の癌に比べて比較的予後が良いといえます。

生活スタイルの変化によって増えた日本人の乳がん

乳がんは、エストロゲンという女性ホルモンを餌として成長していきますが、出産・授乳の間は、月経が止まるため、この期間はエストロゲン分泌が抑えられます。昔は出産・授乳の機会が多かったため、乳がんの餌となるエストロゲンが少ない状態でしたが、近年は初潮が早くて、閉経が遅く、女性の社会進出に伴う未婚・晩婚・少子化によって長い間月経が規則正しくあるため、乳腺がエストロゲンにさらされる期間が長くなりました。このことは、乳がんの罹患率を大いに増やした原因と言えます。

加えて、食生活の変化で肥満の方が増えたことも日本人の乳がん罹患率が増えた原因の1つです。閉経後には脂肪細胞からエストロゲンが作られるため、肥満の方は乳がんの餌(エストロゲン)がどんどん与えられている状況です。精製された炭水化物(白米や小麦)や糖類、トランス脂肪酸をはじめとする悪い油、化学調味料にまみれた食べ物が増えたため、日本人女性の肥満率も上がりました。悪い食生活をすることで体に炎症が起こります。「炎症→修復」が繰り返されることで歯止めがきかず、修復細胞から「癌細胞」に変わっていきます。

自分で出来る、乳がんセルフチェック!

乳がんを早期発見するには検診も勿論重要ですが、毎日自分で胸を触ることが大切です。お風呂に入った時、石鹸を泡立てて自分の手のひらで両胸をやさしくなで洗いします。毎日触ることで「あれ?今までになかった大豆やビー玉のようなしこりを触れるな?」と気づくことが大事です。しこりを触れたとしても「怖いから」と放置せず、乳腺外科の先生に相談し検査をしてもらいます。

しこりが全て「乳がん」とは限りません。例えば、皮膚にイボが出来たとします。それが全て癌になるでしょうか?

胃や腸にポリープが発見された時、全てが癌になるでしょうか?

違いますよね。経過をみながら、できものの顔つきが悪ければ検査をします。乳房のしこりも同様です。万が一、顔つきの悪いもので検査の結果がクロであっても、早期発見、早期治療を行えば命は助かるのです。手術・ホルモン治療・抗がん剤治療・分子標的薬治療・免疫治療。乳がん治療は、この10年でも格段に進歩しました。

乳がん検診の実際について

(1)マンモグラフィだけでは、見つけられない乳がんのタイプの人がいる!?

日本では、40歳以上の女性に対してマンモグラフィを含む2年に1回の検診が推奨されています。定期検診を受けることで自覚症状が全くないときでも、疑わしいものを見つけることができるので有益です。

■マンモグラフィ検査

<長所>

視触診だけでは発見できないような小さなしこり、ごく早期の乳がんの徴候(石灰化)を見つけられる。

<短所>

若年者に多いデンスブレスト(乳腺密度の高い高濃度乳腺)では白く写ってしまい、しこりや石灰化が見つけにくいこともある。多少の痛みを伴う。少量のX線の被曝がある。

■超音波検査

<長所>

乳腺が発達しているデンスブレストの方でも、しこりを見つけ出しやすい。痛みがない。放射線被曝がない。

<短所>

ごく早期の乳がんの徴候(石灰化)は見つけにくい。乳がん検診の無料クーポンが使えないので費用がかかる。

(2)乳腺濃度が高いデンスブレスト(高濃度乳房)という言葉を知ってますか?

■デンスブレスト(高濃度乳腺)とは?

マンモグラフィ検査で白い部分(乳腺組織)が多くみられる乳房で、若年、閉経前に多く見られる所見です。日本人は欧米人に比べてデンスブレストの割合が高く、50歳以下では80%近くが該当するという報告もあります。デンスブレストでは、石灰化やしこりの病変が隠されてしまい、異常の発見が難しい場合もあります。日本人では40代~50代にかけて多くみられますが、この年代は乳がん罹患率の高い年代でもあり、慎重な判定が必要です。

■乳腺濃度はマンモグラフィで知ることができる

画像提供:NPO法人 乳がん画像診断ネットワーク

乳房内部は、主に乳腺・靭帯・脂肪組織からなります。乳腺組織が多いと、マンモグラフィを撮影したときに白く写ります。上の画像は、左端から右へ行くに従い乳腺濃度が濃くなるマンモグラフィ画像を並べています。脂肪組織は黒っぽく、乳腺組織は白っぽく写しだされます。右端の画像のように、真っ白く乳腺組織が写っている状態をデンスブレスト(高濃度乳腺)と呼びます。

画像提供:NPO法人 乳がん画像診断ネットワーク

乳がんは、このように白いしこりとして写し出されることが多いのですが、デンスブレストであれば乳腺の白さに重なってしまい発見は難しくなります。

(3)乳がん発症リスクが高い人っているの?

■デンスブレスト(高濃度乳房)の乳がん発症リスクは?

「デンスブレスト=乳がん罹患率が高い」というわけではないのですが、マンモグラフィ検査では、しこりや石灰化が発見しにくいということは言えます。超音波検査の方が、しこりを発見しやすいので、自分の乳腺のタイプに合わせた検査を受けることが大切です。

■血縁者に乳がんの方がいる!

乳がん全体の約7~10%は遺伝性で、そのうち半数に遺伝子異常が見つかっています。BRCA1、BRCA2という遺伝子に生まれつき変異があり、本来の機能が失われると乳がんや卵巣がんを発症しやすく、「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」と診断されます。BRCA遺伝子の変異があるかどうかは、血液検査で診断を行います。アンジェリーナ・ジョリーさんもBRCA1遺伝子変異があり、乳がんになる確率が87%と告げられたことで両方の乳房の予防的乳腺切除を行いました。このニュースを耳にされた方も多いのではないでしょうか。

BRCA遺伝子変異が陽性と診断された方は、早い時期から乳がん・卵巣がん検診を行ってください。BRCA遺伝子検査は保険適用にはならないことがほとんどで、検査費用は医療機関によって変わります。血縁者に乳がんや卵巣がん、膵臓がん、前立腺がんの方が多い場合は、遺伝子検査も考慮に入れる方が良いでしょう。

(4)乳がん検診は2年に1度で良い?

専門家で構成される「がん検診のあり方に関する検討会(厚生労働省)」の検討によると、乳がん検診の受診間隔は2年に1度とすることが適切であるとされ、自治体の乳がん検診はその指針に沿っています。しかし、乳がんの中には増殖能力が非常に速いものもあります。マンモグラフィ、あるいは超音波検査で石灰化やしこりなどが見つかった場合は、半年~1年ごとに乳腺外科で検査を受ける方が良いでしょう。検診に任せきりではなく、入浴時のセルフチェックも非常に重要です。

QOLってとても大事なんです!

乳がんの罹患率が増えることで、乳房全摘術の手術も事実増えています。命を助けるために乳房を犠牲にしたとしても、喪失感が大きく、その後の人生のQOLを低くしてしまいます。

QOLというのは、『クオリティ・オブ・ライフ』の略称なのですが、その名の通り、『生活の質』のことをそのように呼んでいます。病気が治っても、その後の人生において、大きなコンプレックスやハンディを負ってしまう事でQOLが低下してしまいますよね?

近年では低下あるいは、低下しそうなQOLを如何に低下させないまたは上げるか?ということも、医療の中では大事なこととして考えられています。

例えば、乳房全摘の手術で低下したQOLについては、乳房再建という方法があります。大きく分けて、自家組織(自分のお腹や背中の筋肉や皮膚)移植法、シリコンインプラントによる再建法の2つがあり、近年シリコンインプラントによる再建も保険適用になりました。再建法の選択は、放射線治療されているかどうか、大胸筋や筋膜が残されているかどうかなど、患者様の全摘後の状態によって、どちらの方法が適しているかを判断します。再建手術の方法によっては、入院が必要か通院治療で可能か大きく変わってきます。

私は形成外科医なので、乳腺外科の先生と一緒に再建手術をさせていただく機会が多いです。女性にとって、乳房はとても大事なもの。乳がんと宣告されて女性がひどく落ち込むのは、病気の不安に加え、乳房全摘によりボディイメージが大きく変わることが原因にあると思います。全摘したとしても、その後、長い人生が残っているのです。QOLを上げるために乳房再建という治療法があります。「癌をとったから形まではいいや」と、あきらめないでください。失った乳房、乳輪乳頭を取り戻して人生を楽しみましょう。

世の中には多くの情報があふれていますが、惑わされすぎず専門家の意見にきちんと耳を傾け、一緒に治療を行っていくことこそが必要だと思います。主治医には遠慮なくご自身の希望、意見も伝えて下さい。私も一人でも多くの患者さんに寄り添えればいいな、信頼される医者になりたいと強く思って日々勉強しています。

PROFILE

矢加部 文

矢加部 文(ヤカベ アヤ)

日本形成外科学会形成外科専門医、日本乳癌学会乳腺認定医

1977年福岡県生まれ。2002年長崎大学を卒業後、長崎大学形成外科に入局。2009年日本形成外科学会形成外科専門医取得。2011年よりナグモクリニック福岡院で乳房外科(乳腺外科・乳房再建・乳房の美容外科・診断学)を学びながら、福岡大学形成外科ではレーザー外来・美容医療チーフとして保険レーザー治療(アザ治療)、美容レーザー治療、研究に従事。2016年福岡県春日市でみやびクリニック開院、現在に至る。日本形成外科学会形成外科専門医のほかに、日本抗加齢学医会日本抗加齢医学専門医、日本乳癌学会乳腺認定医、検診マンモグラフィ読影認定医を取得。

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