生命保険(死亡保険)の商品知識

ここをチェック!!
- 定期保険選びのポイント
- 終身保険選びのポイント
生命保険(死亡保険)は、病気やケガによる万一の死亡時に、残された家族がお金の面で困らないよう、生活費や教育費、葬儀費用等を準備することができる保険です。考え方については基礎知識編をご覧いただくとして、今回は具体的な商品選びのポイントをお伝えします。
1.定期保険選びのポイント
生命保険(死亡保険)は、大きく分けて、「掛け捨て型の定期保険」と「貯蓄型の終身保険」の2つに分別されます。そのうち、まずは、定期保険についてみていきましょう。
定期保険はその名のとおり、必要な保障を一定期間(期を定めて)準備する保険です。従来は10年更新型が主流で、保険会社ごとの差もほとんどなかったのですが、最近は各社メリットを絞り、特徴ある商品を販売しています。
特徴としてまず挙げられるのは、保険期間が柔軟になったことです。ある保険会社では、10年満了から30年満了まで、あるいは60歳満了から90歳満了まで、といった具合に、お申込時に保障期間を設定できます。保険料も保険期間中は変わらずリーズナブルなため、従来の10年更新型を敬遠するユーザーに支持を受けています。
また、1年ごとに更新ができるタイプの保険もあり、必要な保障を必要な期間分だけ準備することができるため、ある程度自分で保障を組み立てることのできるユーザーに人気です。また、ネット専業の保険会社が増え、インターネット専用商品ならではのお手頃な保険料を実現している保険会社もあります。定期保険選びはズバリ!、必要な保障額と保険期間を決め、それらを満たしつつ、最も有利に準備できる商品を選ぶこと。特徴を知り、自分にあった商品選択をしてください。
2.終身保険選びのポイント
終身保険は、一生涯の死亡保障を準備しつつ、貯蓄機能も果たす保険です。とはいえ、保険会社ごとにその貯蓄性、保険料水準に差が出てきていますので、よく調べることが大切です。
例えば、低解約返戻金型終身保険は、払込期間中の解約返戻金水準を抑えることで、お手頃な保険料水準を実現できる保険商品です。積立利率も最低利率が一定期間保証されているタイプが多く、その上、利率が一定期間ごとに見直されるタイプのものは、長く続けることでメリットが出やすい商品です。
あわせて、「健康体割引」「非喫煙割引」「優良ドライバー割引」等を適用し、よりお手頃な保険料を実現している保険商品もあります。
契約年齢や性別、払込期間にもよりますが、払込期間満了後であれば解約した場合でも、保険料払込総額に対する返戻率が100%を超えることが多いです。払込期間も自分で選べるタイプが多い(※保険会社ごとに最低積立年数の制限あり)ので、「何年で積立するか」もよく考えて商品選択をしてください。
なお、終身保険を選ぶ際は、①5年ごと利差配当があるか、②積立利率変動型かどうか、の2点も考慮しましょう。もしあなたが、20年以上の払込(積立)をされ、なおかつ今後のインフレ、金利上昇の可能性を見込むのであれば、それらが適用されている終身保険を選んでおくことをおすすめします。

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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 奥田 知典
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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