女性特有の病気とその備え その3 ~更年期
女性特有の病気、それに対しての備えはどうしたらよいのでしょう。
女性特有の病気は年齢層によって違いますし、女性のライフプランを考えたとき、その時々に応じた備えがあれば安心ですね。今回は50歳代~60歳代までの更年期をみていきます。
50歳代~60歳代で入院を伴う病気
50歳代~60歳代は、子育ても終盤に差し掛かり、親の介護がいつ始まってもおかしくない年齢層です。そんな中、この年齢層の女性にとって大きな体調の変化として閉経があり、それまでと比べて体の不調を感じる頻度も高くなってくるでしょう。
厚生労働省患者調査(平成23年)によると、この世代に増えてくる疾患は、「糖尿病」「関節リウマチ」「骨粗しょう症」「更年期障害」「大腸がん」などが挙げられます。
慢性疾患が多く、「糖尿病」「関節リウマチ」「更年期障害」などは、入院を伴わなくても投薬、自宅療養等で済むケースも多いと想定します。
ただ、入院まではいかなくても、更年期障害などは個人差があり、体調がすぐれず、外出や家事等ができないことが長期に及んでいる方も私の周りにはいらっしゃいます。
また、糖尿病の合併症や骨粗しょう症による骨折は重症化するケースもあり、入院を伴い入院日数も増えることが考えられます。
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病気になることで困ること
病気への備えとして何が必要なのかを知るには、入院を伴うような病気をした際に困ることをイメージすることから始めましょう。
経済面では、妻の働きによる収入が家計の一部になっている場合や独身の場合は、生活にたちまち支障をきたす可能性があります。また、親の介護を抱えている場合なども、この年齢層で考えられる困りごとでしょう。
特に親の介護を抱えている場合は、入院を伴わない病気でも、体力、気力のいる介護には支障が出ることがあるでしょう。
リスクに伴う準備
経済的備えについては、民間の医療保険と貯蓄を活用します。民間の医療保険では、公的健康保険で足りない部分を補います。
すでに保険に加入している場合は、どのような保障になっているのかを確認し、足りない保障、不要な保障などの見直しをするとよいでしょう。適切な保障になっているかを判断できないときは、専門家に相談するとよいでしょう。
これから新たに保険に加入する場合は、若い世代に比べて保険料が高くなることを覚悟しておきましょう。保険に加入する際に行われる「告知」にも、この年齢層は注意が必要です。自分の病歴はしっかりと伝えましょう。
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親の介護を抱えている場合は、経済的備え以外にも考えておくことがあります。それは、ケアマネージャーとの連絡を欠かさないことです。介護メニューの変更にも迅速に対応してもらえるような信頼関係を築いておくとよいでしょう。
利用できる地域の公的支援はどのようなものがあるのか、いざというとき頼れる相談機関なども確認しておくとよいでしょう。
周囲の理解
女性にとって大きな体の変化があるこの時期は、配偶者など周囲の理解が欠かせません。周囲の方が病気を充分に理解し、精神的な支えになることで、回復が早くなることもあるでしょう。
配偶者がいる場合は、例えば、今まで一切家事をしていなかったご主人に家事を手伝っていただくなど、ご主人に意識を変えていただくことができれば、万一病気になった時でも安心です。
独身の方の場合は、職場の方の理解を得ておくことや、いざというときに頼れる友人や親族と日ごろからコミュニケーションをとっておくことが安心につながります。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
掲載日:2020年6月24日
老後に向けた50歳代からの女性保険の見直し
50歳代の女性で「これまで女性保険に加入してきたけれど、今後も加入するべき?」と迷っている方もいらっしゃると思います。女性保険の見直しについて考えてみましょう。
厚生労働省「平成30年簡易生命表の概況」によると、女性の平均寿命は87.32歳で、男性の81.25歳よりも長くなっています。
このことから、特に女性の場合は長生きへの備え、つまり生活を続けていくための貯蓄が重要といえるかもしれません。
50歳代の女性が女性保険の見直しを考える際は、今後必要な医療保障を厳選することで保険料の無駄を省き、資金は貯蓄などに集中させ、60歳代以降の生活資金で困る可能性を低くする方法を検討に入れてみましょう。
保険料を抑えるという点では、これまで女性保険に加入していた方も、50歳代からは医療保険に加入するなど、今までと違う選択肢を考えてみるのも良いかもしれません。
女性保険の見直しは、年齢などの条件によって、最適な答えを出すのが難しい場合もあります。迷ったときは、ファイナンシャルプランナーなど専門家に相談する方法も検討してみてください。