終身保険の特徴
死亡保険の加入を検討中ですので、終身保険の特徴を教えていただけますか?
終身保険は一生涯の保障を得ることができる保険です。いつかは保険金を受け取ることができますので、掛け捨て型の保険に比べれば保険料は高めになります。自分の葬儀費用準備の目的で加入する例もありますし、解約すれば戻ってくるお金を貯蓄として考え加入する例もあります。また、将来の年金受取や介護保障に移行することができるのも、特徴の一つです。
一口に終身保険といっても「定額型」「利率変動型」「変額型」の3種類がありますので、それぞれの特徴をみていきましょう。
定額型
文字通り、受け取る額が決まっている終身保険です。契約時に決めた死亡保険金・解約返戻金が変動することなく定額です。契約期間の途中で解約するかもしれない、金額が変動することには抵抗があるという場合は、定額型を選択すると安心でしょう。保険料は変額型に比べ高めになります。
利率変動型
定額型とは違い、死亡保険金・解約返戻金ともに変動する終身保険です。死亡保険金・解約返戻金は、増加していく可能性がある一方で最低保障がありますので、ある一定額を下回るというリスクはありません。“いいとこどり”のような終身保険ですので、保険料は定額型・変額型に比べ高めになります。
変額型
文字通り、受け取る死亡保険金・解約返戻金が変動する終身保険で、死亡保険金には最低保障が設けられています。ここまでは利率変動型と同じですが、違うところは解約返戻金に最低保障が設けられていないという点です。つまり、死亡保険金は増加することはあっても、最低保障がありますので減少することはありません。しかし、解約返戻金は増加することも減少することもあるという特徴があります。リスクがありますが、保険料は低めです。
一生涯保障の終身保険にも3つの種類があり、同じ死亡保険金額・同じ払込期間でも保険料が異なりますので、加入目的に応じて選択することが大切ですね。また、最近では終身保険でもたばこを吸わないと保険料が安くなる「非喫煙者割引」を導入している商品もありますので、幅広く比較検討するようにしましょう。
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コラム執筆者プロフィール
長谷 剛史 (ハセ タケシ) マイアドバイザー.jp®登録 - 学校法人・会計事務所勤務を経て2007年1月、大阪府堺市に独立系FP事務所を開業。
ファイナンシャルプランナーはお金の専門家ではありますが、幸せな家庭を作る専門家でありたいと常々思っています。
住宅・資産運用・保険の3つの分野に強いファイナンシャルプランナーとして、ライフプランを基本とした個別相談・講演・執筆等の活動を行っています。
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コラム監修者プロフィール
山本 俊成 (ヤマモト トシナリ) マイアドバイザー.jp®登録 - ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入社。
2003年、外資系生命保険会社入社。
2005年、総合保険代理店株式会社ウィッシュ入社。
2010年、株式会社ファイナンシャル・マネジメント設立。
銀行と保険会社に勤めていた経験を活かし実務的なコンサルティングを行う。
ファイナンシャルプランナー 長谷 剛史
※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
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