ペット保険とは
最終更新日:2017年6月2日
ペットが万一病気やケガをしてしまった場合、治療費は全額飼い主の負担になります。ペット保険は、その負担を少しでも抑えるためにあります。それでは、ペット保険とはどのような保険で、補償内容にはどのようなものがあるのでしょうか。
ペット保険とは?
ペット保険とは、文字通り「飼っているペットを補償の対象にしている保険」です。ペット保険に加入できるペットの種類は、一般的には犬と猫が中心ですが、保険商品によっては、鳥やうさぎ、フェレット、爬虫類等も対象としています。
具体的なペット保険の補償内容は、保険会社によって異なりますが、以下となります。
補償項目 | 補償内容 | 補償金額 |
---|---|---|
通院 | 病気やケガにより、通院したときのための補償 | 日額上限:5,000円、1万円、1.2万円、1.4万円など(年間限度日数:20日、22日、60日など) |
入院 | 病気やケガにより、入院したときのための補償 | 日額上限:1万円、1.2万円、1.4万円、3万円など(年間限度日数:20日、22日、30日、60日など) |
手術 | 病気やケガにより、手術したときのための補償 | 1回あたりの上限額:10万円、15万円(年間限度回数:2回など)、年間限度額50万円迄であれば回数制限なし など |
賠償責任 | ペットが他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりし、飼い主が賠償責任を負った場合のための補償 | 1事故につき500万円迄、または1,000万円迄など(ただし、1事故につき自己負担額3,000円など) |
ペットの 葬儀費用 |
ペットが死亡したことにより、火葬・埋葬を行った場合や、供養のために仏具を購入した場合などのための補償 | 3万円迄など |
※予防接種や健康診断、去勢・避妊手術は、ペット保険の補償の対象外であることが多い
ペット保険に加入することで、病気やケガだけでなく、ペットを飼うことで予想される賠償責任などのリスクに対しても備えることができます。
保険金の請求方法は?
ペットが病気やケガをした場合は、最寄りの動物病院で診察や治療を行います。
ペット保険では、原則として、全国どこの動物病院で治療を受けても保険金を受け取ることができます。保険金の請求には、治療を受けたことを証明する書類(領収書や診断書)など、加入の保険会社が定めている所定の書類が必要です。
保険会社によっては、保険会社と提携している動物病院で治療を受けると、会計時に治療費のうち自己負担分の金額を支払うだけで済み、契約者による保険金の請求手続きが不要な場合もあります。
保険料はどのように決まるのか?
保険料は、ペットの種類や種別(犬の場合であれば、トイプードル・柴犬・ゴールデンレトリバーなど)、年齢によって異なります。
また、治療にかかった医療費に対して、保険会社が保険金として支払う割合(補償割合)や年間の補償限度額によっても保険料が変わり、保険金額を高い設定にするほど、保険料も高くなります。
補償割合は、50%、70%、100%など保険会社によって決まっている場合もあれば、これら補償割合の中から契約者が自ら選ぶことができる場合もあります。また、年間の補償限度額を設定している保険商品もあります。
例えば、補償割合70%の場合であれば、実際にかかった治療費の70%を保険会社が保険金として支払い、残りの30%は飼い主の自己負担になります。ただし、支払われる保険金は、補償限度額の範囲内となります。
ペット保険に加入する前に、具体的にどのような補償内容があるのかを確認してください。そして、保険会社によって補償内容や補償割合、保険料などが異なりますので、複数のペット保険を比較し、保険料の負担ができる範囲内で加入されることをおすすめします。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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