小鳥のペット保険
最終更新日:2017年6月15日
セキセイインコや文鳥、カナリアなどの「小鳥」をペットとして飼う方もいらっしゃることでしょう。小鳥の場合、犬と比べると散歩が不要で飼うのに手間が少なく、餌代等の費用もあまりかかりません。しかし、小鳥も生き物ですので、病気になることもケガをすることもあります。病気やケガをしたときのための備えとして、ペット保険はどのような内容になっているのでしょうか?
小鳥の病気やケガについて
小鳥をペットとして飼う場合、「飼育する手間がかからない」といった理由の方も多いでしょう。手間がかからないといっても、あくまで犬や猫と比較すると手間がかからないといわれるだけで、全く手間がかからない訳ではありません。もし、雛から育てるとなると、餌を一日に何度か与え、温度調節にも気を使わないといけないため、さらに手間がかかります。
まず小鳥を飼う前に、小鳥のことについて知識を得ておきましょう。
小鳥は体温が約42度前後と非常に高いため、寒さに弱い動物といわれています。体力や食欲が落ちているときなどは、寒さによって低体温となり弱ってしまわないように注意が必要です。
では、小鳥がかかる病気にはどんなものがあるのでしょうか?
- 小鳥がかかりやすい病気(一例)
- ・風邪
- ・そのう炎…食べ物などが、そのう(首にある袋で食べ物の一時的な貯蔵場所)で腐敗して炎症を起こした状態
- ・クラミジア症(オウム病)…クラミジア・シッタシによる感染症
- ・サーコウイルス症(PBFD)…サーコウイルスによる感染症
- ・ガンジダ症…ガンジダによる感染症
- ・疥癬症(かいせんしょう)…トリヒゼンダニによる感染で起こる皮膚病
- ・痛風
- ・毛引き症…自分の羽毛を引き抜いたり傷つけたりする自傷行為
小鳥を飼育する際には、伝染病などの予防接種はありません。そのため病院に通うことはあまりないかもしれませんが、いざというときにあわてて病院を探すことにならないように、健康診断を受けるとよいでしょう。気づいていなかった症状が見つかることもあるかもしれませんし、相談すれば適切な飼育の仕方をアドバイスしてもらえるでしょう。
では、いざ、病気やケガになった場合の診療費はどのくらいかかるのでしょうか?
(円)
疾患 | 0~6歳平均 |
---|---|
循環器疾患 | 41,904 |
呼吸器疾患 | 17,862 |
消化器疾患 | 33,331 |
肝・胆・膵疾患 | 43,125 |
泌尿器疾患 | 7,560 |
生殖器疾患 | 69,931 |
神経疾患 | 6,129 |
眼の疾患 | 10,208 |
耳の疾患 | 6,696 |
歯・口腔疾患 | 1,836 |
筋骨格系疾患 | 35,899 |
皮膚疾患 | 20,294 |
血液・免疫疾患 | ‐ |
内分泌疾患 | 10,368 |
感染症 | 15,662 |
寄生虫症 | 22,540 |
損傷 | 19,240 |
腫瘍 | 20,578 |
症状 | 28,431 |
資料:アニコム損害保険株式会社「家庭どうぶつ白書2016」をもとに作成
アニコム損害保険株式会社で実際に請求のあった1年間の平均診療費をみてみると、1万円以内の疾患もいくつかありますが、「生殖器疾患」は約7万円、他にも3万円、4万円とかかる病気やケガもあります。
小鳥のペット保険
多くのペット保険では、犬や猫のみを対象としており、小鳥は対象外になっていますが、一部のペット保険においては小鳥も対象にしている商品があります。
ペット保険に加入する際には、保険料だけでなく、補償内容とともに新規加入できる年齢についても確認しておきましょう。
一般的に、新規加入できる年齢は商品によって異なり、小鳥の種類に関係なく保険料は一律ですが、保険に加入できる小鳥が限定されている場合があります。補償内容は、通院、入院、手術を対象としています。
一度加入をするとペットが高齢になったり、病気になったりした場合でも補償の継続は可能な場合があります。
このように、小鳥が加入できるペット保険は限られているのが現状ですが、「飼育の手間がかからない=病気への備えは不要」ではありませんので、病気やケガをした場合の治療費用の備えをペット保険で確保しておくとよいでしょう。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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