学資保険のよくあるご質問

学資保険の契約者に条件はありますか？

掲載日：2016年10月6日

学資保険における「契約者」については、一般的に健康状態と年齢、被保険者となるお子さまとの続柄に関して注意が必要です。

契約者になれる人は？

契約者とは保険料を負担する人です。また、解約や契約内容の変更などの手続きには、契約者からの申し出が必要です。
契約者として最も一般的なのが、お子さまの両親である「父」「母」です。
そのほかにも、お子さまの「祖父」「祖母」が契約者になることが可能な場合があります。
もっとも、契約者となるには以下の点について注意が必要です。

契約者の「健康状態」と「年齢」による制限にも注意

なぜ、健康状態が問われるのか

ほとんどの学資保険には「保険料払込免除特則」が付加されています。
契約者が保険料払込期間中に「死亡または所定の高度障害状態」に該当した場合、それ以降の保険料を支払わなくても、祝い金や満期金（満期保険金）が受け取れる仕組みです。
そのため、学資保険の加入時に「告知書」などにより健康状態を申告しなければなりません。契約者の健康状態が良好でない場合には、お子さまがいくら元気でも学資保険を契約できない場合があります。
ただし、保険会社によっては保険料払込免除特則を付加するか否かの選択が可能なこともあります。保険料払込免除特則を付加しなければ、健康状態を問われない場合もありますので、保険会社に確認するようにしてください。

なぜ契約者の年齢が問われるのか

年齢が問われる理由は、先にも触れた保険料払込免除特則にあります。
保険料払込免除の適用条件である、死亡または所定の高度障害状態に該当する可能性は、一般的に年齢とともに高くなりますので、学資保険の契約者に対しても年齢の制限があります。
契約者の年齢の上限は、お子さまの年齢にもよりますが、厳しいところでは37歳までとしている保険会社があります。
契約できる年齢の下限は、やはり保険会社によって異なりますが、男性の場合は18歳以上、女性の場合は16歳以上から加入できる保険会社があります。

祖父母が契約者になる場合に気をつけること

健康状態や年齢によって契約者になれないことも

前述したように、多くの学資保険には保険料払込免除特則が付加されているために、健康状態が思わしくない場合や、年齢制限によって祖父母の方が契約者になれない場合があります。
その際には、保険料払込免除特則が付加されていないプランへの加入の検討も一つの方法です。ただし保険会社によっては取り扱いがないことがありますので、事前に確認が必要です。

親権者である父母が契約者になる場合より、手続きが煩雑になることも

祖父母の方が契約者になる場合、親権者の同意が必要になります。未成年のお子さまを被保険者にするためには、父または母など、親権者の同意が必要とされるからです。
一般的には、申込書類の所定の欄に親権者が署名や捺印を行うことで手続きを進めることができますが、保険会社によっては、契約者となる祖父母が、被保険者となるお子さまと同居しかつ扶養していることを条件としている場合があります。その場合には、これらのことを証明できる書類などの提出が必要になります。

学資保険の契約者を父母以外の方にする場合には、以上のことを踏まえて検討する必要がありますので、保険会社や保険代理店と相談しながらお決めになられることをおすすめします。

祝い金や満期金（満期保険金）は、契約者と受取人との組み合わせによっては贈与税が課せられることも

学資保険の「契約者」「被保険者」「受取人」の名義の組み合わせによっては、祝い金や満期金（満期保険金）の受取時に「所得税」ではなく、「贈与税」が適用される場合があります。

※スクロールで表がスライドします。

契約形態	契約者	被保険者	受取人	税金の種類
契約者と受取人が同一人の場合（右は一例）	父	子	父	所得税（一時所得または雑所得）
契約者と受取人が同一人の場合（右は一例）	母	子	母	所得税（一時所得または雑所得）
契約者と受取人が異なる場合（右は一例）	父	子	母	贈与税
	祖父母	子	父
	父	子	子