10点満点で1点未満が6社も
日本国内の非政府組織(NGO)4団体は、金融機関の格付けを行う非営利団体「フェアファイナンスガイドジャパン」にて7月23日、国内の生命保険・損害保険大手の格付けを行ったと発表した。対象は金融庁 が主要生命保険会社としている5グループ(かんぽ生命、日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)及び主要損害保険会社としている3グループ(東京海上、MS&AD、SOMPO)の全8社。
格付け項目は「気候変動」、「人権」といった16の項目に分かれており、それぞれ10点満点で採点。最終的に各分野の平均となる総合点を算出している。その結果、全8社中6社が1点未満という極めて低い評価となった。

2009年にオランダでスタート
「フェアファイナンスガイド」の格付けは、金融機関の投融資方針を可視化して改善を促す取り組みとして2009年オランダから始まり、現在は13か国で実施。保険会社においては、日本が2か国目となる比較的歴史の新しい取り組みである。その為、比較対象は少なく、また独自の基準を基に評価してはいるものの、オランダの保険会社各社の平均点と比べると大きな開きがある。同団体は各社の保険商品および保険の引き受けにおける社会性とは関係の無い格付けであるとしながらも、「日本の保険会社には投融資方針の改善を期待したい」と語った。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
フェアファイナンスガイドジャパンニュースリリース
https://fairfinance.jp/news/2018/20180723/
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(記事提供:スーパー・アカデミー)