衣食住の充実が幸福をもたらす-衣食住の充実が幸福をもたらす~その1 ファッションロジック(勝間 和代さんコラム-第1回)

勝間 和代 (かつま かずよ)

こんにちは、勝間和代です。これから、3回にわたって、コラムを執筆させていただきます。

勝間 和代 (かつま かずよ)

私は経済評論が専門なので、多くの方は例えば消費税の動向とか、景気の動向などのコラムを期待されているかも知れませんが、そうではなく、これからなーーーんと

「衣食住」

すなわち、生活の基本である家事について、どうやって読者のみなさんの幸福度を上げていくか、という話をしたいと思います。

それはなぜかというと、経済というのはまさしく、

「限られた資源をどのように配分すれば、私たちが幸せになることができるかを追求する学問」

だからです。ついつい、経済というといつもお金ばかり扱っているように思われますが、お金がやはり、私たちをある程度幸せにするのには必須だからです。しかし、このお金も、だいたい

「世帯収入で年収1,000万円くらい」

まではお金を稼げば稼ぐほどどんどん幸福度が上がっていくことがわかっていますが、残念ながら、それを越えたくらいから頭打ちになり、それよりは例えば

  • 健康である
  • よい配偶者に恵まれている
  • 家族と幸せに暮らしている
  • よい友人に囲まれている
  • 地域に貢献できている

といったような、お金以外の要素の方が幸福度に関わってきます。まぁ、お金というのは、ある意味、

「清潔な水」

のようなもので、ある程度は生活のために必要不可欠であり、これがないと何もできませんが、だからといって、清潔な水だけあれば私たちが幸せになれるかというとそうではない、ということだと思います。

では、どのように私たちが得たお金や生まれ持っている時間を使っていけば、幸せになれるのでしょうか?

私は

「衣食住」

という私たちの生活の基本を大事にすることを提唱しています。すなわち、

  • 自分に似合った服を着て
  • 健康にもいいおいしいものを食べて
  • 清潔で空間の十分にある家に住んでいる

という状態が保てれば、だいたい幸せであり、お金というのはある意味、その3つを保つために必要な分はどれだけか、という逆算で稼いでいくわけです。だからこそ、国によって必要な収入は変わりますし、日本の中でも住んでいる地域やライフスタイルによって変わってくるわけです。

しかも、この衣食住ですが、実は経済学やほかの学問と同じで、

「勉強することによってスキルを上げて、より少ない資源で大きい効果を得ることができる」

ようになるのです。ところが残念ながら、学校では物理や数学、歴史は教えても、専門学校でも行かない限り

  • より安くてかっこよく見える服装の選び方
  • よりおいしく作れる食事
  • きれいで利便性の高い家の保ち方

などは教えてくれないわけです。だからこそ、今回は3回にわたって、そのきっかけになるような情報をみなさんと共有していきたいと思います。

前書きが長くなりました。今回は衣食住のうち、最初の「衣」です。

この「衣」ですが、何を目的にするかというと、一言で表しますと

「人とのつながりをよりよくする」

です。私たちは毎日洋服を着ていて、いろいろな人に会います。そのときに、多くの人は、私たちを顔だけではなく

「どんなファッションをしているか」

ということで相手を判断しようとします。それはいい、悪いではなく、口を開くまで、私たちは相手をそういった

「ファッション」

でしか判断できないからです。そして、それが感じがいい、かっこいい、美しいと、相手を

「信頼できる人、誠実な人」

と見なすことができて、相手とのコミュニケーションがスムーズになります。一方、不潔だったり、だらしなかったりすると、そもそも相手と会話をする気もなくなってしまいます。

しかも、洋服は、外にいる間16時間くらい、ずっと着続けますが、多くの人は、その大事な洋服を選ぶのになんと

「数十秒から数分」

しか時間を使わずに、とりあえず、あり合わせの

「まぁ、本人が快適で清潔感があり、相手にも不快感を与えないもの」

といった程度の洋服を身にまとって出かけてしまうのです。

まぁ、それですと、可もなく不可もなく、ということで特に加点も減点もされません。しかし、だからといって、あなたを特にすてきだと思ったり、お友達になりたいと思う人は増えないわけです。

一方、顔はなかなか変えるのは難しいのですが、洋服はスキルの蓄積と時間配分で、相手に対して

「この人と知り合いたい、友達になりたい」

というレベルまで高めることは比較的容易に可能です。しかも、美容整形や自己啓発に比べたら、かなり安価に、短期間にできます。ファッションに興味がない多くの人は、そのチャンスを棒に振っているのです。

では、どういうファッションが必要なのでしょうか。答えは簡単で

「あなたの魅力を最大限にアピールし、かつ、欠点を美点にするか、目立たなくしてしまう服装」

を探せばいいのです。具体的には、例えば

  • 白を基調にする
  • 全身を小物まで合わせて3色以内に色を抑える

などを行うだけで、急にあなたはファッショナブルな人に見えます。男性だったら、しっかりと体型に合った白いシャツとスーツがあればいいですし、女性なら、あなたの体型を最大限に生かすワンピースを身にまとえば、急に魅力的になります。

そして、ファッションが充実すれば、ビジネスチャンスも広がり、収入アップの機会が自動的に増えます。

多くの人、特にこのようなコラムを読んでいる勉強熱心な方は

「どんな本を読んで自分を磨けばいいか」

という内面に投資をしている方が多いと思いますが、外見に投資をするのも立派な自己啓発、自己投資です。あなたの内面がどんなにすばらしくても、ファッションで減点されてしまったら台無しです。

ぜひ、あなたがあなたの専任の「スタイリスト」になって、あなたの魅力を最大限に高めるファッションを追求してみてください。すると、急に周りの人があなたに親切になること、請け合いです!!

次回は衣食住のうち、「食」について、簡単でおいしいものを自宅で作るコツをお伝えしていきたいと思います。

※このコラムは、保険市場コラム「一聴一積」内に、2016年6月29日に掲載されたものです。

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PROFILE

勝間 和代 (かつま かずよ)

勝間 和代 (かつま かずよ)

経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授

1968年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得。大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社 監査と分析 取締役、内閣府男女共同参画会議議員、国土交通省社会資本整備審議会委員としても活躍中。ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」選出、世界経済フォーラム(ダボス会議)選出。少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言。ネットリテラシーの高い若年層を中心に高い支持を受けている

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